日本登場は2024年の年末!? BMW新型「X3」はどう変わった? 世界的ベストセラー・ミドルSUVの“進化した走り”とは
xDriveが安定したトラクションを生み出す
この日、ドイツ・ミュンヘン周辺は強い雨が降ったり止んだりする生憎の天候でしたが、それでも2台とも恐い思いを一度もしなくて済んだのは、BMWのフルタイム4WDシステムであるxDriveが安定したトラクションを生み出してくれたことが大きかったと思います。

先に試乗したX3 M50 xDriveは電子制御式可変ダンパーを装備していましたが、これがとてもいい仕事をしていました。
ドライビングモードの設定によってスポーティにもコンフォートにも切り替わるほか、コンフォート系では細かい振動まできれいに取り去って快適な乗り心地をもたらしてくれたのです。
しかもロールやピッチといった姿勢変化も少ないのでハンドリングは軽快そのもの。スポーツ・モードの乗り心地はやや硬めでしたが、ワインディングロードを本気で走る際には心強い味方になってくれそうです。
381psと540Nmを生み出すエンジンは、低回転域ではその存在に気づかないほど静かかつスムーズなだけでなく、そこから中回転域にかけて分厚いトルクを発揮。しかもレスポンスが良好なので、幅広いシーンでスポーティな走りを楽しめました。
ただし、BMWのストレート6と聞いて期待したくなる「官能的な滑らかさ」は感じられなかったほか、5000rpmを越える領域での「突き抜けるようなパワー」も手に入りませんでした。
これについてエンジン技術者に訊ねたところ「エンジンの280kw(381ps)とモーターの13kw(18ps)で合計283kwを生み出す設定です。もしも回転数にあわせて出力をさらに高めたら283kwを超える仕様になってしまいます」との説明を受けましたが、いまひとつ要領を得ませんでした。

もう1台のX3 20 xDriveは全体的に軽快な印象でした。
これには、標準仕様のサスペンションが優しい乗り心地をもたらしてくれたことが大きく関係しています。子細に観察すれば、M50のアダプティブMシャシーとは違って路面からの細かな振動を伝える傾向はありましたが、それ以上にしなやかな足回りがゆったりとした乗り味を生み出してくれて快適でした。
パワーステアリングの設定がM50に比べて軽めなことも、軽快な印象を強めているように思いました。
4気筒エンジンの最高出力は184ps、最大トルクは250Nmですが、高速道路を含め、動力性能としてはまったく不満を覚えませんでした。「BMWだったら4気筒のガサついた印象をもう少し抑えて欲しい」とも思いましたが、それは欲張りが過ぎるというものかもしれません。
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