フェラーリ新型「12チリンドリ」はサーキット走行だけでなく街乗りも快適! 最高時速340キロのフラッグシップ・スーパーカーが“究極の二面性”を手に入れた理由とは
市街地では滑らかな乗り心地を披露する
ルクセンブルクで行われたフェラーリ新型「12チリンドリ」(イタリア語で「ドーディチ・チリンドリ」と発音)の国際試乗会に参加してきました。

フェラーリの新しいフラッグシップモデルである新型12チリンドリを見て、触れて、そして操ってみて思い出されたのは、2024年4月にマラネロで行われた、新型12チリンドリのスネークプレビュー(メディア向けの説明会)でエンリコ・ガリエラ氏が語った言葉でした。
ガリエラ氏はフェラーリのチーフ・マーケティング&コマーシャル・オフィサーという重職にあって、フェラーリが開く様々なイベントでブランドを代表するスポークスマンを務める人物です。
そのガリエラは、新型12チリンドリのポジショニングについて、次のように語りました。
「スポーツカードライバー向きのローマがいっぽうにあり、サーキット走行向きのSF90がその反対側に位置するとすれば、12チリンドリのポジションはちょうどその中間にあたります」
こう聞くと、12チリンドリがなんだか中途半端なキャラクターのように思えてきますが、ガリエラ氏は「スーパースポーツカーのパフォーマンスとグランドツーリズモの快適性を併せ持ったモデル」が新型12チリンドリだと説明したのです。
この説明を聞いたときも私はうまく呑み込めませんでしたが、実際に新型12チリンドリに試乗すると、そのことがすんなり理解できるから不思議です。
まず、市街地で新型12チリンドリを走らせると、その滑らかな乗り心地に驚かされるはずです。
先代の「812スーパーファスト」は、硬い足回りから伝わるショックを頑丈なボディで巧みに受け止めているという印象でしたが、新型12チリンドリはそもそもサスペンション自体がしなやかで、路面からの振動はすべて足回りで吸収されているように感じられました。
しかも、速度を上げてもボディはフラットな姿勢を崩さないので、ハイスピードクルージングでも疲れにくく、そして強い安心感が得られました。
ここまでは新型12チリンドリの優れた快適性を証明するエピソードですが、クローズドコースでハードコーナリングを試しても、12チリンドリは見事なハンドリングを示して私を驚かせたのです。
今回はルクセンブルク内に建つグッドイヤーのプルービンググラウンド(テストコース)で限界的なテスト走行を行いましたが、このような状況でもサスペンションがしっかりとボディを支え、コーナリングに伴うロールやピッチをしっかりと抑え込んでくれたのです。
したがって、瞬時に向きを切り返すようなシーンでも、狙ったラインをピタリと捉えるのは容易でした。
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