初代オーナーは元フェラーリF1レーサー! 右ハンドルの1990年式「テスタロッサ」を発見 気になる落札価格とは
フェラーリF1で最後のシーズンを戦ったマンセルに届けられたテスタロッサ
2024年11月にロンドンで開催されたRMサザビーズのオークションに、1990年型フェラーリ「テスタロッサ」が出品されました。
このモデルの最初のオーナーは、F1ドライバーのナイジェル・マンセル氏だそうです。

1984年10月2日の夜、フェラーリのVIPと世界の自動車ジャーナリストたちは、セレブな雰囲気の中でドンペリニョンのグラスを傾けていたかもしれません。
1997年という遠い未来に予定されている香港返還協定の調印について話し合われたあと、期待が高まる中、パリのクラブ「リド」の照明が消えました。
驚きの溜め息が漏れる中、天井から大きな台座が降りてきて、その上に置かれたものを一筋の光が照らしました。すると、ロッソ コルサの輝きを放つフェラーリのニューモデル「テスタロッサ」が姿を現しました。
ここに居合わせた人たちは、1980年代なかばのフェラーリGTの素晴らしさを最初に味わったわけではありません。その1カ月前に、選ばれたディーラーはマラネロに招待されていたのです。
とはいえ、その夜に招待された人たちの口コミと、その後、自動車雑誌に掲載された記事によって、テスタロッサは時代の巨人へと変貌したのです。
翌週、3台のテスタロッサがパリの人たちに披露されました。1台はリドにとどまり、シャンゼリゼのど真ん中で周りを困惑させたに違いない写真に収められました。
あとの2台は、パリ・モーターショーの会場であるポルト・ド・ヴェルサイユに展示されました。
1台はデザイナーのピニンファリーナのブースで誇らしげに、もう1台はフェラーリのブースに展示されました。
この3つのアプローチは効果があったようで、ショーの一般公開中にテスタロッサは37台も注文されたと言われています。
それから6年後、ここで紹介するテスタロッサはマン島に上陸し、最初の所有者となる有名なフェラーリのレーシングドライバーに迎えられました。
その人は、マイジェル・マンセル氏です。彼は1990年3月13日にフェラーリ・ドイッチェランド社から引き渡された最初の所有者として、このクルマの保証書に記録されています。
この年、完成したばかりのマンセル邸に滞在していないとき、彼はF1マシンのフェラーリ641で、このチームでの最後のシーズンを戦っていました。
このテスタロッサには、マンセルが所有したことを示す記念プレートがドアを開けた内側に付けられています。
さらに、ドーセットにあるナイジェル・マンセル スポーツカーズ リミテッドのスタンプが、付属のサービスブックに記載されています。
このテスタロッサは1990年末までに次のオーナーに引き取られ、1995年まで個人登録されていたようです。
最近では、2021年から2024年まで、ドーセットにあるブランドのスペシャリスト、エンブレム スポーツカーズの手でメンテナンスされています。
その作業は、カムベルトの交換、オルタネーター、ラジエター、スターターモーターの取り外しと改修、ブレーキホースとクーラントホースの交換などが含まれます(請求書はファイルで閲覧可能です)。
サービスブックのメモによると、このクルマのスピードメーターは1997年5月27日に交換されており、その時点でオドメーターは8333マイル(約1万3410km)を指していました。
カタログ作成時点では、交換後のメーターは2269マイル(約3651km)を表示していました。
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ナイジェル・マンセル氏も所有した、この1990年型フェラーリ テスタロッサは、17万2500ポンド(1ポンド=198円として、約3415万円)で落札されました。
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