ゴツい“ダカール仕様”「GT-R」がオークションに登場! 2010年式の日産“R35”が車高アップ&サファリ風カスタムでオフロード・スーパースポーツに激変
生産終了後も色あせない“R35”型「GT-R」の存在感
オランダを拠点とするオークションサイト「Troostwijk Auctions」に、ひときわ目を引く1台が出品されました。日産のフラッグシップスポーツ「GT-R」の“R35”型でありながら、車高を上げて大径タイヤを履かせた“ダカール仕様”のカスタムカーです。
オンロード最速を追い求めてきたはずのR35が、砂漠を突っ走るラリーレイドカーのような姿に……この異色のモデルはどんなモデルなのでしょうか?
R35「GT-R」は、日産自動車のフラッグシップスポーツカーとして2007年にデビュー。2025年8月に、18年におよぶ歴史に幕を下ろしました。生産終了の背景には、年々厳しくなる排ガス規制や騒音規制に加え、同年12月から国産の継続生産車にも適用された衝突被害軽減ブレーキの義務化への対応などがあったとされています。
しかし、生産が終了した今も、世界中にはR35の根強いファンが存在します。R35は本来、サーキットやオンロードでのパフォーマンスを突き詰めた最高峰のスポーツクーペであり、低く構えた車高とワイドのタイヤで路面に張りつくように走るのが身上。悪路を走ることなど想定されていません。
だからこそ、今回オークションに登場した車両のように、車高を上げてオフロードマシン然とした姿に仕立てられた「GT-R」は、そのイメージを真っ向から覆す1台といえます。
ホワイトのボディカラーをまとった当該車両は、リフトアップによって車高が大きく引き上げられています。出品ページに記されているのは「“ダカール”仕様にカスタム」、「ボディリフト」、「推定出力は約600hp」という3点。

足元には、悪路走破性の向上を意識したタイヤが組み合わされ、フェンダーまわりにも手が加えられています。その雰囲気は、砂漠のラリーレイドを突っ走るかのようなスパルタンな仕上がりに映ります。
パワーユニットは、“R35”でおなじみの3.8リッターV6ツインターボエンジン“VR38DETT”型で、デュアルクラッチ式のトランスミッションが組み合わされます。2010年当時の「GT-R」の最高出力は485馬力でしたが、当該車両は推定約600hpにまで引き上げられていると紹介されています。あくまで出品者による申告値ではあるものの、額面どおりであればベース車を100馬力以上も上まわる計算です。
そんな“ダカール”仕様「GT-R」のベースとなったのは、2010年2月23日に初年度登録された個体です。オランダで登録されたのは2022年2月。走行距離は5万4920kmと、年式を考えれば少なめといえる水準です。
オークションサイトに記載された諸元では、排気量3799cc、車両重量1715kg、乗車定員4名の2ドアクーペと「GT-R」らしいスペックが並びます。出品情報によれば、エンジンの始動および実走行が可能な状態が保たれているとのこと。出品ページには、保証や苦情申し立ての可能性なしに引き渡される中古車であり、年式と走行距離を考えると摩耗や不具合が存在する可能性があるとも明記されています。
●59件の入札を集めるも、結末は“流札”
この個性あふれる“ダカール仕様”の「GT-R」には、オークションでも多くの視線が注がれました。2026年8月3日に締め切られた本オークションでは、最終的に59件の入札を記録。最終入札額は5万5000ユーロ(1ユーロ=約180円換算で約990万円)まで競り上がりました。
しかし、出品者があらかじめ設定していた最低落札価格(リザーブプライス)には届かず、今回のオークションは落札不成立、いわゆる“流札”という結果に終わりました。新たなオーナーのもとへ渡る場面は、今回は見られなかったことになります。
オンロードの王者として生まれたR35「GT-R」を、あえてオフロードの舞台に引っ張り出す……今回は買い手が決まらなかったとはいえ、59件もの入札を集めた事実は、この型破りな1台が多くのクルマ好きの心を動かしたことを物語ります。
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