開発は順調!? 日産R36「GT-R」は“1300馬力オーバーの超ド級スーパーカー”になる? 伝統の「丸型4灯テール」とRエンブレムを継承か
日産のヘリテージとリンクしたエクステリアデザイン
2024年10月、北米仕様の生産が終了した日産自動車のR35「GT-R」。日本仕様は現在、生産継続中ではあるものの、こちらも2025年8月には生産終了となる見込みです。

R35「GT-R」といえば日本が世界に誇るフラッグシップスポーツカーです。デビュー以来、絶え間ない進化を続けてきたR35ですが、すでに誕生から17年が経過。さすがに古さを感じさせる部分が出てきました。
そんななか、次期型R36「GT-R」を暗示するモデルではないかと注目を集めているのが「ニッサン ハイパーフォース」です。
「ニッサン ハイパーフォース」は、「ジャパンモビリティショー2023」で同社が世界初公開したBEV(電気自動車)のコンセプトカー。究極のドライビングプレジャーを追求しつつ、高い環境性能と日常での快適性を兼備した次世代の高性能スーパーカーを想定する1台です。
そんな「ニッサン ハイパーフォース」で最も注目すべきは、見る人の目を釘づけにする斬新なエクステリアでしょう。
低くワイドなスタンスで、なめらかな曲線とボディパネルの大胆な幾何学模様をシームレスに融合させたデザインは、内に秘めたハイパフォーマンスを予感させます。
特に「日産のハイパフォーマンスカーのデザインDNAを導入」したというフロントマスクやリアのコンビネーションランプ、エンブレムなどは、どこからどう見ても「GT-R」のそれに見えます。
担当したデザイナーは、「ボディとキャビンはシームレスに一体につながったデザインを目指した」といい、「キャビン部分は航空機のキャノピーをイメージしてデザインした」とデザインのねらいを明らかにしています。
また、ボディサイドにある印象的な金色の英字ロゴについて同デザイナーは「このクルマからスポーツカーやレースにおける日産の歴史についても感じてもらいたい」と語り、R30型「スカイラインRSターボ」のステッカーをイメージしたものだと明かしています。
ちなみにこのデザイナーは、「ニッサン ハイパーフォース」の全体のシルエットは、R30型「スカイライン」ベースのスーパーシルエットマシンをモチーフにしたと語っています。
●全固体電池と高出力モーターで最大出力は1300馬力オーバー
次世代の高性能スーパーBEVを想定した「ニッサン ハイパーフォース」は、バッテリーに全固体電池を採用。それらを最適な重量バランスになるようにレイアウトしています。
パフォーマンスは驚異的で、最大出力1000kW=1300馬力オーバーを発生する高出力モーターにより、圧倒的な加速力を発揮するといいます。
サーキットからワインディングロードまで、あらゆるシーンで卓越した走行性能を発揮すべく、車体には強力なダウンフォースを生み出す設計を採用。
進化した電動4輪駆動制御技術“e-4ORCE”や高強度カーボンを活用した軽量ボディとの相乗効果で、これまでにないコーナリング性能とドライバビリティを実現するとしています。
強力なダウンフォースを生み出すべく、車体設計は日産ワークスのレーシングチーム・NISMOと共同開発。特にフロントのボンネット下に設けられた2段に分かれた空力構造は、強力なダウンフォースと優れた冷却性能を両立するといいます。
また、ドアウインドウの後方から取り入れられた空気はリアトランク上部で整流し、二重構造のディフューザーを介して車体の前方から後方にかけての空気の流れを最適化。
さらに、フロントのカナードやフェンダーフリップ、リアのウイング両端に採用した独自のアクティブエアロ機能、さらに、空気の剥離を抑える新開発の“プラズマアクチュエーター”などにより、コーナリング時の内輪のリフトを最大限に抑えながらグリップ力を最大化するとしています。
加えて「ニッサン ハイパーフォース」は、軽量かつ高強度カーボンホイールの立体的なデザインが印象的。空力性能とブレーキ冷却性能も向上させているといいます。
* * *
「ニッサン ハイパーフォース」は「GT-R」と名乗ってはいませんが、丸型4灯式テールランプや“R”っぽく見えるエンブレム、そして無骨なエクステリアなどから、次世代の「GT-R」を示唆するモデルであるとうかがえます。
次世代のR36「GT-R」はこの「ニッサン ハイパーフォース」のようなルックスになるのか、そしてパワートレインはBEVとなるのか、今から興味は尽きません。
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