VAGUE(ヴァーグ)

全長4.1mの“ちょうど良いサイズ感” 丸目じゃないミニ 新型「エースマン」の走りに“ミニらしさ”はある?

エースマンにも「ゴーカートフィーリング」は健在

 ミニ・エースマンには「E」と「SE」の2種類が用意されています。

Eは135kW(184馬力)と290Nmを発揮し、38.5kWhのバッテリーでWLTCモードでは327km走行でき、SEは160kW(218馬力)と330Nmを発揮し、54.2kWhのバッテリーで414km走行できます。

 今回試乗したのは、パワーもありバッテリー容量も大きなSEです。

新型「ミニ・エースマン」の走り
新型「ミニ・エースマン」の走り

アウタードアハンドルが空気抵抗の少ないフラッシュタイプになっているのは、新型ミニ・クーパー3ドアの電気自動車と同じです。ちなみにミニ・クーパー3ドアのエンジンモデルは、新型モデルでもバーハンドルとなっています。

 同じようにアクセルは通常オルガンペダルですが、電気自動車は吊り下げ式のペダルになっています。ここはちょっと残念な気がします。ミニは(BMWも)全車オルガンペダルにして欲しかったところです。

SEというネーミングは、パワーの証です。

 アクセルペダルを踏み込むと右足のストロークに応じてヒュンヒューンと加速していきます。BGMのように擬似モーター音が室内に聞こえてきます。

 ドライブモードを切り替えると擬似音の室内に響く音もボリュームも変わり、なかなか楽しいです。

モード切り替えにより、大きな丸いセンターディスプレイメーターの背景色も変わり、デザインもガラリと変わります。BGMのモーター音が大きいと加速も鋭くなったような錯覚に陥ります。

ギヤチェンジがないから加速に段差がない、ということがこんなに気持ちが良いものというのは、電気自動車に乗ってみないとわからないですが、BGMの音ありでも音なしでもドライビングは楽しめます。

それがゴーカートフィーリングです。

 ミニ・エースマンはミニ・クーパー3ドアよりは大きいのですが、ミニ・カントリーマンよりコンパクトです。でも乗り味はミニ・クーパー3ドアに近いゴーカートフィーリングを感じます。

 コーナーでもドライバーにはほとんどロールを感じさせません。箱根のワインディングロードでスイスイとコーナーをクリアするのを体験すると、何回でも走りたくなります。

こんなにロールしないということは、サスペンションが相当硬いと想像するでしょう。しかし、ソフトではないものの、ガチガチに硬い印象はありません。タイヤの当たり面は丸みを感じるし、尖った衝撃は室内に伝えてきません。

BMWとはまた別の「駆けぬける歓び」を感じさせてくれるのがミニです。ハンドリングも加速感もミニ独特の愉しさで、これはすべてのミニに共通するところがあります。

新型「ミニ・エースマン」の後席。5人乗りとなる
新型「ミニ・エースマン」の後席。5人乗りとなる

MINI ACEMAN SE
ミニ・エースマン SE

・車両本体価格(消費税込):556万円
・全長:4080mm
・全幅:1755mm
・全高:1515mm
・ホイールベース:2605mm
・車両重量:1790kg
・モーター最高出力:218ps(160kW)
・最大トルク:330Nm
・総電力量:54.2kWh
・一充電走行可能距離:414km
・交流電力量消費率(WLTC):143Wh/km
・駆動方式:前輪駆動
・乗車定員:5名

Gallery 【画像】使いやすさはピカイチ! 新型「ミニ・エースマン」を写真で見る(22枚)
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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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