「世界的な人気バイクブランド」も採用! “Vツイン”エンジンの魅力は豊かな個性! 代表的モデル3台の注目すべき実力とは【エンジンから見えるバイクの個性】
90度“Vツイン”は振動の少ない理想的な形式
バイクにはさまざまなタイプのエンジンが搭載されていますが、近年、幅広い排気量で主流となっているのが2気筒エンジンです。同じ2気筒でも、気筒の配置や爆発間隔などによって、それぞれ個性的な乗り味となるのが特徴です。

そんな中から本記事でフォーカスするのが“Vツイン”ことV型2気筒エンジン。ハーレーダビッドソンやドゥカティ(気筒配置から“L型”とも呼ばれますが)など、輸入ブランドのイメージが強いユニットですが、国産にも魅力的な搭載モデルが存在します。
2気筒エンジンは、ふたつの気筒の爆発間隔=クランク角によって乗り味や性能が大きく左右されますが、それは“Vツイン”も同様。V型エンジンは2気筒でクランクピンを共用することが多いため、爆発間隔はシリンダーどうしの角度=挟み角によって決まります。
最も多い挟み角は90度。爆発間隔は並列2気筒の270度クランクに相当します。この形式のメリットは、互いのピストンが動くたびに振動を相殺し、しかも、クランクピンを共有しているため左右に揺すられるような振動がほとんど起きないことです。
つまり、大排気量の2気筒でも構造的に振動が少なく、高性能化しやすいという美点があります。これだけ聞くとエンジンの理想型のように感じますが、デメリットもあります。それは、ふたつの気筒が縦に並び、しかも間が開いているため、エンジンの前後長が長くなってしまうことです。
エンジンが長くなると車体のホイールベースも長くなりがちで、運動性能面ではマイナス。ドゥカティが“L字”状に気筒を配置し、ビックボア=ショートストローク構造としているのは、少しでもエンジンの前後長を小さくするための工夫といえます。
ハーレーダビッドソンもVツインを特徴とするブランドですが、挟み角は45度と狭角。これは、エンジンの前後長を抑えるというよりも、デザイン的な意味合いが大きいようです。
不等間隔爆発のイメージが強いエンジンですが、315度と405度で爆発することになるため、意外と等間隔に近い爆発間隔となっています。
●V型2気筒エンジンを搭載する注目モデル3選
“Vツイン”を搭載するバイクの中でも、運動性能の高さが光るのがドゥカティ「パニガーレV2S」です。2024年にリリースされた新型は、先代モデルに比べて17kgもの軽量化を実現。890ccの排気量ながら179kg(燃料を除く装備重量)という軽さが魅力となっています。
V型4気筒エンジンが注目されることが多い「パニガーレ」シリーズですが、乗り比べてみると“Vツイン”の方がスパルタンに感じられるほど。ドゥカティはさらに“史上最軽量”をうたう新エンジンを発表するなど、“Vツイン”の開発の手を緩めていません。
ハーレーダビッドソン「スポーツスターS」は、かなり過激な加速力を誇る“Vツイン”モデルです。水冷化された45度V型の“Revolution Max”エンジンは、121psの最高出力と125Nmの強大なトルクを誇り、空冷時代とは一線を画す性能を実現しています。
現在、国産バイクメーカーの中で“Vツイン”のラインナップが多いのがスズキです。特に「SV650」と「SV650X」が搭載する90度“Vツイン”は、1990年代から生産が続く名機。エンジン単体でOEM供給されていたことから、これまで40万基以上が生産されたといいます。
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同じ2気筒エンジンでも、並列2気筒とはまた違った個性を持つ“Vツイン”エンジン。しかも、同じ“Vツイン”の中でもキャラクターが明確に分かれているのが面白いところです。
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