トヨタ「GRヤリス」に匹敵するホットハッチ!? 市販化が叶わなかった“幻”のアルファ ロメオ「ミトGTAコンセプト」に対するネットでの反響とは
「ミトGTAコンセプト」は何で市販されなかったのか?
アルファ ロメオのコンパクトスポーツモデル「Mito(ミト)」をベースに開発された「Mito GTA concept(ミトGTAコンセプト)」は、2009年のジュネーブモーターショーで発表されました。ハイパフォーマンスモデルとして期待されながらも、市販化されることはありませんでした。

幻のミトGTAコンセプトは、通常モデルのミトと比べて格段に高性能な仕様となっていました。搭載するエンジンは、1.75リッター直列4気筒ターボで、吸気および排気バルブに可変バルブタイミング機構を採用し、3リッター自然吸気クラスに匹敵する最高出力240馬力を発揮します。
これは、当時のミトのトップグレード「クアドリフォリオ ヴェルデ(QV)」の170馬力を大きく上回る数値です。トランスミッションは6速MTのみを搭載します。
ミトGTAコンセプトは軽量化のためにカーボンファイバーやアルミニウムを多用し、専用のエアインテークやワイドフェンダー、大型のリアディフューザーを装備。アグレッシブなスタイルが際立つデザインとなっていました。
そのほか、マニエッティ・マレリとの共同開発による「Alfa D.N.A」システムを装備し、アクティブサスペンションやエンジン、スタビリティコントロールシステムであるVDCの特性を切り替えることができるようになっています。用意されているモードは、スポーツドライビングのための「D:ダイナミック」、通常ドライブのための「N:ノーマル」、雨や雪などに向く「A:オールウェザー」の3モードです。
シャシやサスペンションも強化され、走行性能は大幅に向上しました。そのパフォーマンスは、令和の時代のトヨタ「GRヤリス」に匹敵するといっても過言ではありません。
ブレーキシステムは、ブレンボ製の4ポット対向ピストンを持つ一体型のキャリパー、鉄とアルミの2つの素材で鋳造されたディスクからなり、通常のディスクブレーキシステムより15%から20%軽量化されています。また、19インチアルミホイールに履くタイヤはピレリの高性能タイヤを装着していました。
しかしながら、市販化されることはありませんでした。その背景には、当時の経済状況や市場ニーズが関係していたといわれています。2008年9月に起きたリーマンショック、そしてその後の世界的な経済不況のなか、高性能なコンパクトスポーツカーの需要は限られていました。また、コストの問題もあり、アルファ ロメオはミトGTAの開発を断念せざるを得なかったのです。
結局、ミトは通常モデルとクアドリフォリオ ヴェルデのみが販売され、GTAモデルは幻の存在となりました。しかし、その挑戦的なコンセプトと美しいデザインは、今でもアルファ ロメオファンの記憶に残る伝説の一台といえるでしょう。
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