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スポーツ走行もツーリングだってイケちゃう! 守備範囲の広いミドルクラスの「スーパースポーツ」バイク3選

パフォーマンスよりも“ファンライド”

 ミドルクラスのSSの中には、サーキットパフォーマンスを重要視したモデルも存在します。

 その中でもユニークなのはアプリリア「RS660」です。

 最高出力73.5kW(101馬力)/10500rpm・最大トルク67Nm(6.83kg)/8500rpmのスペックを誇るエンジンは、4気筒ではなく659ccの水冷直列2気筒DOHCとなっています。

 ショートストローク・高回転型とすることでパワーを絞り出しているエンジンで、公道よりもサーキットでのパフォーマンスにフォーカスしていることがみて取れます。

 エンジンパワーモード選択/エンジンブレーキ制御/トラクションコントロール/ウィリーコントロール/上下クイックシフトを備えていることからもそれが読み取れます。

 しかし公道を割り切っていないのも特徴。その証拠にクルーズコントロール機能を標準装備しています。車重(後述)もかなり軽量なので、取り回しもラクそうです。

 アプリリアはMotoGPにも参戦しているブランドですが、2気筒のミドルSSをあえて新規製作したということは、絶対的な速さとは違う面をアピールしたいのではないのでしょうか。

 もう1台、スズキ「GSX-8R」は、2024年1月に国内発売された新進気鋭のSSです。

 先に発表・発売されていた「GSX-8S」の兄弟車で、フルカウル化するとともにセパレートハンドル(8Sはバーハンドル)を装備し、SSらしい前傾したライディングポジションに変更されています。

 エンジンは、775ccの水冷直列2気筒DOHC4バルブで、最高出力59kW(80馬力)/8500rpm・最大トルク76Nm(7.7kgm)/6800rpmというスペック。

 パワーよりもトルク重視のエンジンとなっており、コーナからの立ち上がりなどで有利といえるでしょう。もちろんワインディングにおいても、エンジンをブン回さなくて良くなるため、燃費の面でも有利です。

 なお、エンジンパワーモードが選べたりトラクションコントロールの介入度合いが調整できたりと電子制御を生かしたセッティングが可能。ギアはクイックシフトを採用しているので、発進・停止以外はクラッチ操作なく変速できます。サーキット走行でおおいに役立ちそうな機能です。

 ちなみに車体サイズは全長2115×全幅770×全高1135mmで、ホイールベースは1465mm、シート高は810mmで車重は205kgとなっています。

 全幅は770mmですが、この値はハンドルを含んだものなので、実際に跨るとスリムに感じられるでしょう。そういった面でも乗りやすいSSといえます。

※ ※ ※

 今回紹介したSSは100馬力級のミドルですが、たかが100馬力と侮ると痛い目をみます。

 実際にサーキットで全開にすれば、異次元の加速を見せ、エンジンが高音で唸り恐怖を感じるはずです。

 しかし、100馬力のマシンは、200馬力級の1000cc車よりも扱いやすいのは事実です。

 1000ccが上級・プロ用と考えると、ミドルは中級から中上級ほどのポジションとなります。

 そして何より、公道で乗っても楽しさを味わえます。

 “1台でツーリングにも行けてサーキットも攻められる”…こんな欲張りを叶えてくれるのは、実はミドルクラスSSなのかもしれません。

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東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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