18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
アクティブなライフスタイルに似合う“リフトアップワゴン”
トヨタ自動車は2025年3月13日、現行「クラウン」シリーズの“大トリ”を飾る新型「クラウン・エステート」を発売しました。気になる価格(消費税込)はHEV(ハイブリッド)の「クラウン・エステート Z」が635万円、PHEV(プラグインハイブリッド)の「クラウン RS」が810万円。日本を代表する高級車のラインナップに加わった“新発想ワゴン”はどんな魅力を備えているのでしょうか?

初代「クラウン」は1955年に誕生。戦後間もない時期にスタートしたその開発は、物資もノウハウも乏しかった時代だけにたびたび困難に直面しました。しかし開発陣は、創意工夫を重ねることで史上初の“100%国産自動車“を実現したのです。
トヨタブランドを代表する高級車として日本経済の発展とともに歴史を重ねてきた「クラウン」の歴代モデルには、そうした初代の産みの苦しみから“革新と挑戦”というDNAが植えつけられてきました。そのことをあらためて実感させてくれたのが、2022年7月に発表された現行の16代目です。
近年の「クラウン」は“保守的なセダン”というイメージが強かったのに対し、16代目は“セダンありき”ではないモデルへと変身。リフトアップセダンの「クラウン・クロスオーバー」、王道の「クラウン・セダン」、スポーツSUVの「クラウン・スポーツ」、そしてステーションワゴンとSUVの魅力をミックスした新型「クラウン・エステート」という4モデルの“クラウン群”で、変化の激しいマーケットニーズに対応しようとしています。
今回、発売された新型「クラウン・エステート」は、18年ぶりに「クラウン」シリーズに復活するステーションワゴン。ただし、時代の変化を踏まえ、かつての「エステート」とは一線を画すステーションワゴンとSUVのクロスオーバーモデルへと生まれ変わりました。
2022年の16代目発表時には2023年度内、その後、2024年央以降とアナウンスされていた発売時期は、さまざまな事情で2年近く遅れてしまいましたが、新型「クラウン・エステート」の斬新さはいまだ色あせていません。
開発陣は「洗練と余裕の大人の雰囲気を併せ持ち、リアのフルフラットデッキとともに、機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめるモデル」を目指して開発。その結果、新型「クラウン・エステート」は、「クラウン」が持つ品格と機能性が同居した“大人のアクティブキャビン”に仕上がっています。
仕事にも遊びにも一生懸命なユーザーが、オンとオフのシームレスな移動とともにアクティブライフを楽しめるクルマで、機能的でありながら上質、洗練、余裕にこだわって開発されたといいます。

パワートレインは、2.5リッターエンジンを核とするHEVとPHEVの2種類を設定し、多彩なライフスタイルに対応。
HEVは「スマートで実用的」、対するPHEVは「アクティブで上質」という価値をユーザーへと提供し、エステートならではの多人数・多積載時も余裕の走りを実現することで、移動時間の“質”の向上を目指しています。
駆動方式は、HEV、PHEVともに電気式4WDの“E-Four”を採用。現時点で公開されているスペックは、システム最高出力がHEV=243ps、PHEV=306psで、気になる燃費(WLTCモード)はHEV=20.3km/L、PHEV=20.0km/Lとなっています。
ちなみにHEVは、フロントモーターの出力が「クラウン・クロスオーバー」や「クラウン・スポーツ」の搭載分と比べて約5割向上。多くの荷物を積んでもストレスなく加速でき、余裕のある走りを味わえるよう配慮されています。
対するPHEVは、大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置。モーターだけで89km(WLTCモード)の走行を実現しており、日常生活の大半をエンジンなしでカバーできるようになっています。
また新型「クラウン・エステート」は、ストレスフリーのロングドライブを楽しめるようフロント=マクファーソンストラット式、リア=マルチリンク式の前後サスペンションを吟味。しっかりとした操舵感や質感の高い乗り心地を味わえるようにしています。
さらに、軽快ながら重厚感ある走りを実現するために、後輪操舵機能の“DRS(ダイナミック・リア・ステアリング)に独自のセッティングを採用。電子制御サスペンションの“AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)にも、減衰力の向上と摩擦低減を図る独自の設定を加えています。
全長4930mm、全幅1880mm、全高1625mmという新型「クラウン・エステート」は、シリーズ中で創造的かつ理性的な存在であることから、品格や実用性、機能性を兼ね備えながらエモーショナルさを巧みに融合したルックスとしています。
デザイナーが、「これまでの『クラウン』の垣根を越えて、アクティブなライフスタイルにも合う1台を目指した」と語るエクステリアは、伸びやかなキャビンとリフトアップしたボディを融合。
車両を前後に貫くシャープなショルダーラインを取り入れることで、フロントフード上のキャラクターラインとシームレスにつながるデザインを実現しています。また、21インチという大径のタイヤ&ホイールを組み合わせることで、伸びやかでありながらダイナミックなプロポーションとしています。
フロントマスクは、水平基調のデイライトランプによってサメのような鋭い表情を表現する、昨今のトヨタ車に共通する“ハンマーヘッド”フェイスを採用。ボディ同色となるバンパー一体型フロントグリルの採用でオリジナリティを追求したほか、上から下にかけてメッシュパターンが変化するデザインにより洗練さを表現しています。
リアビューは、薄いコンビネーションランプを左右にセパレートして配置し、リアゲートを水平に走る赤いガーニッシュにより左右を連結することでワイド感と先進性を強調。トヨタ車のシンボルであるトヨタエンブレムは控えめなサイズで、その下に「CROWN」のレタリングをレイアウトしています。
そんな新型「クラウン・エステート」は、豊富なラインナップのボディカラーも魅力的。これまでの高級車ではあまり見られなかった鮮やかな「エモーショナルレッド」や気品を感じさせる「プレシャスブロンズ」に加え、PHEV専用色として特別感を演出する「プレシャスメタル」×「マッシブグレー」のバイトーンカラーを設定するなど、モノトーン5色、バイトーン5色の全10色からチョイスできます。
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