BMWの新世代エンジンにはテクノロジーが満載!? BMW Mの最新パワーユニット「S58B30A」の魅力とは
“S58B30A”エンジンの特徴と魅力
いまやBMW MもピュアEVモデルをラインナップに加える時代。だが、その主流を為しているのは依然高性能な内燃機関です。いずれも電動化への波は感じる一方、その選択肢はむしろ多様化しています。
今回はBMW Mモデルに搭載される「S58B30A」エンジンの特徴を解説します。

BMWの「S58B30A」エンジンは、Mモデル専用に開発された3リッター直列6気筒ツインターボエンジンです。現在はG87型「M2」、G80型「M3」およびG81型「M3ツーリング」、G82/G83型「M4」に加え、高性能SUVのF97型「X3 M」およびF98型「X4 M」にも搭載され、幅広いMモデルに最適化されています。
M3およびM4のコンペティション仕様では、最高出力530馬力・最大トルク650Nmを発生します。また、X3 MやX4 Mにも同様のスペックが採用され、SUVでありながらスポーツカー並みのパフォーマンスを発揮します。
ちなみにM2にもS58B30Aが採用され、コンパクトなボディとの組み合わせにより、俊敏なハンドリングと力強い加速を実現しています。標準仕様では最高出力480馬力・最大トルク550Nm(8速ATは600Nm)を発生し、より高出力な「コンペティション」仕様の登場も期待されています。さらに、6速MTと8速ATの両方を選べることで、純粋なドライビングプレジャーを追求できるのも魅力です。
このエンジンは、従来の「S55B30」型と基本的な構造は同じですが、さらなる高出力化に向けて冷却性能を大幅に向上させています。
特に、シリンダーヘッドの冷却技術が革新的です。アルミ鋳造されたシリンダーヘッドには、細かくて複雑なウォータージャケットが組み込まれており、これを1基ずつ3Dプリンターを使って製造することで、従来よりも効率的な冷却を実現しています。さらに、ピストン冷却にも工夫が施され、通常は1本しかないオイル噴射をインテーク側とエキゾースト側の2本に増やすことで、鍛造ピストンを効果的に冷却し、耐久性を高めています。
また、S58B30Aは高回転型のエンジン特性を持ち、回すほどにパワーが溢れ出すフィーリングが特徴です。これは、低回転域で太いトルクを発生させる先代のS55とは異なり、高回転域までスムーズに伸びる特性を持つためです。
S58B30Aは、BMW Mモデルの象徴ともいえるエンジンであり、強力なパフォーマンスと高い耐久性を兼ね備えています。特に、3Dプリンターを活用した冷却技術や高回転域でのパワー特性は、サーキット走行やダイナミックなドライビングを楽しむ上で大きな魅力となります。M2をはじめとするMモデルに搭載されることで、BMWの“駆けぬける歓び”を存分に味わえる仕上がりとなっています。
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