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「水曜どうでしょう」放映から四半世紀 キングオブ深夜バスは令和の今も走っていた! 実際に乗ってわかった「はかた号」の“恐るべき進化”とは

4つしかない個室型「プレミアムシート」の座り心地と寝心地

 この日の乗客は、プレミアムシートが満室、ビジネスシートは5名で計9名。乗務員は2名で、おそらく深夜帯に運転を交代するためと思われます。

深夜バス「はかた号」の4席しかないプレミアムシート。個室型となっている
深夜バス「はかた号」の4席しかないプレミアムシート。個室型となっている

 バスに乗りこみ、予約した「1B」という、運転席の真後ろにあるプレミアムシートに乗り込みます。カーテンを開けると、1畳弱くらいのスペースに、大きめのベージュ色の本革シートがでんと存在しています。

 このシート、座り心地がなんとも素晴らしい。シングルソファと比べると幅が狭めなため、逆に適度なホールド感で身体を包んでくれます。

 また座席の上にはブランケットのほか、試供品として「蒸気でホットアイマスク」と「ビオレゼロさらさらシート」が置かれていました。

 AC電源コンセントは左右に2か所。どちらも「携帯電話専用コンセント」と書かれています。また右のアームレストから引き出すタイプの小テーブルがありますが、微妙にフラットではないのでパソコンなどを置いておくことは難しそう。そんなときは、背もたれ角を合わせ、パソコンを自分のモモ上に置いてタイピングをすると快適に仕事もできます。

 もちろん無料Wi-Fiも用意。福岡高速走行中は動画視聴もままならず、かなり弱く感じましたが、そのうち8Mbpsくらいで安定しました。試した中では最高で38Mbpsとかなり高速でした。

 18時40分に定刻で発車したはかた号は各停留所で乗客を乗せ続け、そこからは山陽道を東に進みます。短い原稿を1本書き上げ、博多駅で買った新書を半分くらいまで読んだ時点でもまだ21時。まだまだ時間はあります。

 21時50分に到着した山陽道佐波川SAで15分休憩。バスを降り、併設のコンビニで翌日の朝食とドリンクを仕入れます。ここから朝までは、基本的に乗客が降りて休憩するSAはありません。

 このタイミングで、履いていたGパンを脱ぎ短パンに履き替えます。夜だとなかなか気づきませんが、通路側のカーテンだけでなく窓側のカーテンも閉めないと、外から着替えが丸見えになるので注意が必要です。

 個室で立つとちょっとアタマが天井に付くぐらい、だいたい160cmくらいの高さがあるので、着替えるのにそこまでの苦労はありません。

 22時5分に佐波川SAを出発、「これより消灯します」のアナウンスがありました。

 でもここからがプレミアムシートの真骨頂。何時まで明かりを付けていようが、周りに迷惑をかけずに済むので、いつまでも起きていられます。

 座席番号1Bは、位置的にはバス右前輪の真上に座っているのですが、思っていたよりも乗り心地は快適です。電車や飛行機とはまた違うバスの揺れはランダムかつ大きめですが、パソコンを打っていてもクルマ酔いすることはありませんでした。

 Netflixの「新幹線大爆破」で興奮し、「オフライン ラブ」でミミの不思議な魅力に感心していたら、気がつけば深夜1時。そろそろ寝なくては。

 シート背もたれを倒しフットレストを上げると、フラットとまでは行かないのですが無理せずに眠れそうな“簡易ベッド”の完成です。イメージとしては、背もたれの角度的に、スーパー銭湯の休憩室にあるリクライニングソファのような感じ。試供品のホットアイマスクをかけ、持参した耳栓を装着し、もちろん安全のため3点式シートベルトは装着したまま眠りにつきました。

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ネギシマコト
ネギシマコト
VAGUE編集部 副編集長
1970年東京都文京区生まれ。大学卒業後、音楽誌、美術誌(陶芸担当)の編集を経て1995年に自動車雑誌業界に入り、輸入車系月刊誌を中心に、国産車系月刊誌でもクルマのイロハを学ぶ。当初よりタイヤ担当としてほぼすべてのタイヤの試走会に参加し、今年で31年目。 最近のマイブームは鉄道での旅。移動中でもパソコン仕事ができる便利さを今さらながら知り、クルマ業界出身にもかかわらず最近はドライブする機会がめっきり減った。趣味は神社巡り(御朱印帳7冊目)、美術館巡り、落語、演劇鑑賞。大の巨人ファン。

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