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2億円超えなるか!? 半世紀前の「スゴいポルシェ」がオークション登場 ナナサンカレラとはまた違う“特別なカレラRS”とは

ナナサンカレラから排気量をアップし、よりレーシーに

 間もなくイタリアのミラノで開催される、RMサザビーズのオークションに、1974年型のポルシェ「911カレラRS 3.0」が出展されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

まもなく開催されるオークションに出品予定の1974年式ポルシェ「911カレラRS 3.0」 Neil Fraser(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
まもなく開催されるオークションに出品予定の1974年式ポルシェ「911カレラRS 3.0」 Neil Fraser(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 モータースポーツを統括するFIA(国際自動車連盟)は、1974年シーズンからの新しい車両規定を発表し、ポルシェはそのホモロゲーション(公認)を取得するためのロードモデル「911カレラRS 2.7」を1973年に開発しました。

 これが「ナナサンのカレラ」と呼ばれ、今も名車と謳われているクルマですが、ポルシェは翌1974年に911カレラRS 3.0を発表しました。

 カレラRS 2.7を1580台ほど完成させた後に生産されたカレラRS 3.0の生産台数は、わずか55台でした。

 台数が少なく、価格も2倍以上だっただけでなく、レース用に開発されたテクノロジーがふんだんに盛り込まれた、真のホモロゲーション用スペシャルモデルでした。

 エンジンは、シルミン(特殊アルミ合金)クランクケース、シングルプラグ イグニッション、公道走行可能なエキゾーストシステムを備えたRSR用をデチューンしていました。

 それでもブレーキの4ピストンキャリパーとドリルドディスクは、ル・マン24時間耐久レースで優勝したレーシングマシン「917」からそのまま流用されていました。

 目をひく新デザインのフロントエアダムは、ブレーキ温度をコントロールすると同時に、230馬力を発揮するフラット6用のオイルクーラーが備わっていました。
 
 カレラRS 3.0は、わずか900kgという驚異的に軽い車両重量を達成するために、軽量化されたガラスが装着され、消音材はすべて取り除かれ、ボンネットとエンジンフードには複合材が用いられました。

 今回出品された、グランプリホワイトで仕上げられたカレラRS 3.0は、1974年1月にシュトゥットガルトで新車で販売されました。

 翌年、イタリアのクラブマンレーサーにわたり、1975年のタルガフローリオに出場していますが、残念ながら完走はできませんでした。

 ポルシェのファクトリーカラーであるグランプリホワイトにディッシュホイール、「Carrera」ロゴ入りストライプ、ゴールド仕上げの「PORSCHE」ロゴを備えたこのカレラRS 3.0は、2025年2月に車検を受けています。

 それゆえ、オリジナルのシャシスタンプや製造番号、シャシ補強やダブルスキンのリアクロスメンバーなどから、このクルマが本物のカレラRS 3.0であることを証明しています。

 現在搭載されているエンジンにはマグネシウム製クランクケースが用いられていますが、製造番号が一致するオリジナルのシルミン クランクケースが付属しています。

 なお、このカレラRS 3.0は現在は静態展示されているため、走らせるためには機械的な再始動が必要になります。

 歴代911のロードゴーイングモデルの中で、最も希少で最も人気が高いカレラRS 3.0。

 新車からの素性も知られていますし、このような貴重なホモロゲーション用スペシャルモデルを手に入れられる機会はめったにないでしょう。

 この1974年型のポルシェ 911カレラRS 3.0、オークションでの落札価格は100万ユーロ〜150万ユーロ(1ユーロ=約162円として、約1億6200万円〜約2億4300万円!)と予想されています。

Gallery 【画像】生産台数はわずか55台! 1974年式ポルシェ「911カレラRS 3.0」を写真で見る(30枚)
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