時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 31年前の「伝説のジャガー」がオークションで落札 どんなクルマ? 現在の価値とは?
281台製造されたうちの48台目の個体
2025年5月22日にイタリア・ミラノで開催されたRMサザビーズ主催のオークションで、1994年式ジャガー「XJ220」が出品され、落札されました。
XJ220とはどんなクルマなのでしょうか。

1982年に、ジャガー「XJS」で欧州ツーリングカー選手権(ETC)を制したトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)は、その後ジャガーで世界スポーツカー選手権(WSC)を戦いました。
グループC全盛期の1988年には、7リッターV型12気筒エンジンを搭載した「XJR-9プロトタイプ」で、ポルシェなど並みいるライバルをおさえ、ル・マン24時間耐久レースを優勝しました。
そんなジャガーとTWRが共同で設立した“ジャガースポーツ”が開発・製造したスーパーカーがXJ220です。
理論上の最高速度、220mph(約352km/h)にちなんで命名されたXJ220のコンセプトは、レーシングカー「XJR-9」に倣ったもので、当初は自然吸気の6.2リッターV12エンジンの搭載が計画されました。
しかし、より厳しくなった排出ガス規制と長い開発期間により、グループBマシンのMG「メトロ6R4」のラリー車用エンジンに由来する3.5リッターV6ツインターボが搭載され、最終的に281台が生産されました。
当時のワークスドライバー、マーティン・ブランドル選手がステアリングを握ったXJ220は、イタリアのナルド サーキットで349.4km/hを記録し、世界最速の市販車となりました。
今回オークションに出品されたシャシナンバー220773は、1993年3月に完成した、XJ220の全281台中48番目のモデルです。
ボディカラーはル・マンブルーに彩られ、インテリアカラーはスモークグレーのレザーが組み合わされています。
1993年に工場から出荷されたこのXJ220は顧客注文番号048として、デンマークのオーナーに引き渡されました。その後別のデンマーク人のオーナーの手にわたり、XJ220の権威でもあるドン・ローレーシングでブレーキとクラッチの整備を含むパフォーマンス向上を依頼したといいます。
2015年には現在のオーナーの手にわたり、常にメンテナンスをされて現在に至っています。これまで3人のオーナーに愛されてきた1994年式XJ220の走行距離は2万6806kmですが、新車のような内外装、それにメカニズムを保っています。
シャシナンバー220773は、最終的に38万1875ユーロ(日本円で6188万円)で落札されました。
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