およそ半世紀前の“空冷カワサキZ系”が米国オークションに登場 クラシックとモダンが融合した改造「KZ1000」の魅力とは
さまざまな部分に手を入れられた1977年式「KZ1000」
再塗装は、純正とは異なるメタリック塗料を用いており、光の下で深みのあるバーガンディが浮かび上がります。黒と白のラインは車体の曲面を強調し、当時のレーシングスタイルを想起させるアクセントです。

外装にはZ1エンタープライズ製2アップシート、長方形ミラー、成形プラスチック製リアフェンダーが装着され、クラシカルなシルエットにモダンな実用パーツが溶け合います。
ハンドルバー上には日本電装製160マイル(約257km)スピードメーターとタコメーターを配置し、計器類の視認性を高めました。走行距離計は2万マイル(約3万2187km)を指し、年式を考慮すれば適度な走行距離と判断できます。
エンジン左側の冷却フィン欠損やメーター色あせは報告されるものの、全体的には丁寧に維持された印象です。
車体下部にはキックスターターと電動スターターを併用でき、状況に応じた始動方法を選択可能。さらにサイドスタンドや折りたたみ式助手席フットペグなど実用装備も充実し、ツーリング用途にも対応します。
空冷Z系は、今なお世界中のファンが走行距離や外装よりも機構の健全さを重視して探しており、今回の車両も冷却フィンの欠損やメーター色あせといった経年変化こそあるものの、内部まで手が入った機関が価値の中心となりました。
これほど改造点が多いにもかかわらず、フロリダ発行のクリーンタイトルが付属していた点も安心材料でした。
予約なしのノーリザーブ出品だったことに加え、カスタムの方向性がビンテージファンの好みに合致したことが落札額を押し上げた要因と考えられます。
最終的にこの車両は5600ドル(日本円で約80万円)で落札されました。
空冷カワサキZ系の人気と改造内容を鑑みれば妥当な水準ですが、ビッグボア化や足まわり強化に要したパーツ代を含めれば買い手にとって魅力的な取引だったといえるでしょう。
次の所有者はクラシックとモダンを併せ持つ走りを存分に楽しめるはずです。
※ ※ ※
豊富なアフターマーケットパーツで武装した本車は、空冷Z系と改造文化を象徴する一台です。
ビッグボア化とZ1R由来ブレーキ、バーガンディ外装が融合し、2025年5月22日のオークションで5600ドルという妥当な価格で新たなオーナーの元へ渡りました。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】