およそ半世紀前の“空冷カワサキZ系”が米国オークションに登場 クラシックとモダンが融合した改造「KZ1000」の魅力とは
徹底改造で甦る77年式KZ1000の素顔
オークションが行われた2025年5月22日、鮮やかなバーガンディに再塗装された1977年式カワサキ「KZ1000」は各部を大幅にモディファイされた姿で出品されました。
これほど手の入った個体はなぜ注目を集めたのでしょうか。

カワサキ「KZ1000」は、空冷4気筒エンジンを搭載したZ系の系譜を受け継ぐモデルです。
先代となる「900・Z1」が世界を驚かせた後、北米市場を中心に高い需要を得て1970年代後半のカワサキを代表するスポーツバイクとして君臨しました。
空冷4気筒エンジンは信頼性と整備性の高さで知られ、その後のZ系各車やエアークラフト向けエンジンにも派生しています。
北米航空機器メーカーの要請で開発された経緯もあり、長寿命と部品供給の豊富さがファンを魅了し続けます。
今回の個体は1977年式でシリーズ初期に位置します。前オーナーにより、ノーマルの1015cc空冷DOHC四気筒は1075ccビッグボア化され、溶接クランクとハイリフトカム、29mmKeihinCRキャブ、Dynatek点火、Kerker4in1排気など、徹底的に手が入れられました。
動力はバックカットギアでオーバーホールされた5速ミッションとチェーンドライブを介して後輪へ伝達され、スムーズなシフトと高負荷への備えを実現しました。
フレームやスイングアームに関する改造記載は見当たりませんが、足まわりは高砂エクセル製アルミワイヤースポークリムに変更され、フロント18インチリア17インチの組み合わせとなっています。
ブレーキはZ1R由来のデュアルフロントディスクとシングルリアディスクを採用し、当時のスポーツバイクとしては贅沢な制動力を確保しました。
サスペンションは伸縮式フォークとピギーバックリザーバー付リアショックの組み合わせで、ストリートからスポーツ走行まで幅広く対応する姿勢です。
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