ダイハツの新しい軽自動車「ムーヴ」はなぜ爆売れ? 発表1か月で約3万台を受注!スライドドアだけじゃない高評価のポイントとは
走りの快適性や力強さで選ぶなら断然ターボ車
ところで、新型「ムーヴ」は従来モデルと同様、自然吸気エンジンとターボエンジンというふたつのパワーユニットが選べます。そのうち、もし筆者が購入するのであれば、迷うことなくターボエンジンを選びます。これ一択です。

自然吸気エンジン車も、かつてのモデルに比べて“よく走る”ようになりましたが、郊外にあるバイパスでの本線への合流や上り坂、そして高速道路走行時は、やはり力不足を感じるケースがあります。
対して、ターボ車はパワーにゆとりがあってドライブするのが楽ですし、同じ加速を得たいのであれば、エンジン回転数が低くて済むためエンジン音が静か。その分、快適に走れます。
これらは軽自動車すべてに共通する傾向ですが、新型「ムーヴ」も同様。なので“街乗り専用”でなければ、ターボ車を選ぶことをお勧めします。
ただ悩ましいのは、ターボエンジンは最上級グレードにしか設定されない、ということ。ベーシックグレードでも選べるようになると、ユーザーとしてはうれしいですけどね。
新型「ムーヴ」のグレード構成を見ると、実質的に自然吸気エンジン搭載の「G」にターボエンジンを搭載したグレードが「RS」となるのですが、2モデルの価格差は消費税込で約18万円。
もちろん、2モデルの価格差すべてがエンジンの違いによるものではなく、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や右側の電動スライドドア(「G」はオプションで「RS」は標準装備)などの有無を踏まえると、十分に納得できる価格差。というよりも、むしろ「RS」はリーズナブルに感じます。そう考えると、上級グレードを検討する場合、ターボつきの「RS」が筆者のイチオシとなります。
ちなみに「RS」は、ショックアブソーバーも構造が異なる上位仕様となっており、いっそう乗り心地がいいのも選びのポイントといえるでしょう。
そんな新型「ムーヴ」のライバルは、同じくスライドドアつきのハイトワゴンであるスズキ「ワゴンRスマイル」となりますが、新型「ムーヴ」はベーシックグレードが「ワゴンRスマイル」のそれより安く買えること、そして、ターボ車の設定がない「ワゴンRスマイル」に対してターボ車を選べることがアドバンテージといえます。
加えて、同門のライバルである「ムーヴ キャンバス」との比較と同様、誰もが選びやすいデザインであることも新型「ムーヴ」のポイントといえます。丸みを帯びた「ワゴンRスマイル」や「ムーヴ キャンバス」は、愛嬌があってかわいらしくていいのですが、筆者のような大人世代だとちょっと選びにくいですからね……。
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