コンフォートなのにスポーティ!? ダンロップの新タイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス・ラックス)」が持つ“二刀流”の没入感とは
路面や速度域に左右されない優れた静粛性
今回は、新商品SPORT MAXX LUXを、BMW「M850i xドライブ」に装着して試乗しました。

BMWのフラッグシップクーペであり、530ps/750Nmを発揮する4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載する4WDモデルということで、パフォーマンス性だけでなくコンフォート性も高い次元で求められる、まさにSPORT MAXX LUXの実力を確認するのにふさわしい1台です。
タイヤサイズはフロント245/35R20、リア275/30R20と、純正装着タイヤと同一サイズに交換しました。
試乗して最初に実感できたのは、「しなやかな乗り心地」です。
M850iはアダプティブサスペンションを装着しており、走行モードごとにサスペンションの減衰力などを変更できますが、今回は一般道や高速道路を含めてコンフォートモードに固定したまま試乗しました。
乗り心地の面では不利ともいえる35/30扁平(へんぺい)の20インチタイヤですが、舗装状態が古い荒れた路面や道路のジョイント(つなぎ目)を乗り越える際もしなやかにいなし、そのクリアで濁りのない乗り心地には感動しました。
さらに気がつくのは、SPORT MAXX LUX自慢の静粛性。一般道での速度域では、条件の良い路面状態だとパターンノイズがほとんど車内に届いてきません。
高速道路でもシャーというパターンノイズ、ゴーというロードノイズが程よく抑えられているほか、首都高のつなぎ目を乗り越える際に聞こえてくるパカン、パカンという空洞共鳴音も、ダンロップ独自のサイレントコア(特殊吸音スポンジ)採用により、大幅に抑えられています。これだけ静かな室内だと、クルマのプレミアム感が数段向上している感じがしてきます。
また高速走行では直進安定性も優れており、ハンドルのセンター(中立)付近の遊びも適度で、クルージング時にはゆったりとした気持ちで運転ができます。
高速道路を降り、ワインディング路に向かいます。
コーナーでM850iの530ps/750Nmの性能を徐々に発揮させ始めると、しなやかな乗り心地でありながらもステアリングから伝わる手応えはしっかりとしていることを実感できます。
これはSPORT MAXXシリーズとして共通のプロファイルを採用し、従来よりも接地面を拡大。コーナリングの際にも接地面全体が効率的にグリップすることで、操縦安定性に寄与しています。
もちろん、スポーツ走行時のハンドリング性能だけでいえば、ウルトラハイパフォーマンスタイヤであるSPORT MAXX RSやSPORT MAX 060+のほうがさらにグリップ力が高く、クルマの高性能ぶりを発揮させることが可能かもしれません。
しかし、優れた乗り心地と静粛性を備えつつ、ハンドリング性能もしっかり実現するという、相反する性能を高いレベルで両立させているSPORT MAXX LUXの魅力は、試乗を通じてしっかりと体験できました。
また今回は試せませんでしたが、雨の日の走行、ウエットに強いのもSPORT MAXX LUXの特徴です。
全72サイズすべて、ラベリングはウエット性能最高グレードの「a」を獲得。さらに転がり抵抗性能は「A(8サイズはAA)」となっています。
※ ※ ※
ハイパフォーマンス系のクルマでもコンフォート性能をより求めたい、またSUVやEVなど重量級のクルマでもしっかりとしたハンドリング性能は譲りたくないけれど、うるさくなってしまうタイヤは避けたい、インチアップする際にできるだけネガティブな要素はタイヤの性能でうまくカバーさせたい…そんな少し欲張りな性能を求めている人は、一度この「没入できる」良さが味わえる、SPORT MAXX LUXを試してみる価値があるかもしれません。
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