スポーツクーペだけど気になる“ラゲッジスペースの使い勝手” ホンダ新型「プレリュード」の荷室は使える? スーツケースやゴルフバッグは積める?
約25年ぶりに復活を果たす新時代のスポーツクーペ
ホンダが2025年9月の発売を予定している新型「プレリュード」。約25年ぶりに復活を果たす新時代のスポーツクーペです。
流麗なフォルムをまとうスタイリッシュなモデルですが、リアシートを備えていることから通勤を始めとする日常的なシーンでの利用を検討している人もいることでしょう。また、休日のドライブ旅に使う場合、スーツケースなどの荷物を積み込めるのか気になるところです。そこで、実車のラゲッジスペースをチェックしてみました。

今回、約25年ぶりに復活を果たす「プレリュード」。その初代モデルが誕生したのは1978年のことでした。
当時は、世の中にクルマが広く普及しようとしていた時代。そうした中で、クルマには個性が求められ、家族を乗せるベーシックカーに加えて、個人が楽しむためのプライベートカーに対するニーズが高まっていました。
そんなマーケットの要望を受けて誕生したのが、2ドアのスペシャリティークーペである初代「プレリュード」です。
その後、「プレリュード」のアイデンティティのひとつである低いボンネットフードを実現した2代目、さらに流麗なデザインに生まれ変わった3代目、大胆なルックスのスポーツクーペに転身した4代目、当時の最新技術が盛り込まれた5代目と、「プレリュード」は人々のライフスタイルの変化に対応しながら、進化を続けていきました。
“デートカー”と呼ばれる立ち位置から、走行性能よりもカッコよさやアフォーダブルな価格を追求。それが当時の人々に大いにウケた「プレリュード」ですが、RVブーム隆盛の一方で徐々に人気が低下。“デートカー”の象徴的存在であった「プレリュード」ですが、2001年に一度、姿を消してしまいます。
それから約25年の歳月が経ち、今回、見事に復活を果たす6代目の新型「プレリュード」が目指したのは、かつての“デートカー”ではなく、ハイブリッドのスペシャリティスポーツ。
基本設計が「シビック タイプR」と同じシャシーやサスペンションを採用するほか、スポーツ性能を高めたハイブリッドシステムを組み合わせることで、新時代のスポーツクーペを具現しています。
そんな新型「プレリュード」のハイライトのひとつが美しいデザイン。全長4520mm、全幅1880mm、全高1325mmというワイド&ローのボディサイズを活かし、フロントノーズが短い“キャビンフォワード”のスタイルによる美しいスタイリングを実現しています。
なかでもリアフェンダーまわりは、張り出したフェンダーと、フェンダーからリアエンドに続く水平なラインなどにより、美しい表情の変化を描き出しています。
ちなみに、過去の5世代とは異なり、リアウインドウまで含むリアゲートが大きく開くハッチバックモデルとなったことは興味深いところです。
「スペシャルティカーとして、ふたりの特別な時間を共有する」というテーマの下にデザインされたインテリアは、大ヒットを記録した2代目や3代目に通じるものです。
助手席前のダッシュボードに「Prelude」のロゴを刺繍するほか、乗員が触れる箇所のほぼ全面にソフトパッドを貼るなど、質感を追求。一方、金属製のシフトパドルやステリングのセンターマーキングなどにより、スポーツクーペらしさも演出しています。
ハイバックタイプのシートは、左右で異なるコンセプトを採用。運転席は、座面の左右の張り出しを高く、また硬くして、ホールド性を重視する一方、助手席は、座面の左右を低く、またやわらかくして、乗降性や開放感に配慮しています。
なお後席空間は、大人が座るには正直いってタイトです。ただし、座面に27度の角度を設けて走行中に荷物が転がり落ちるのを防いだり、コートフックが備わっていたりと、手荷物用として見れば贅沢なスペースです。
●後席の背もたれを倒せば“かなり使える”荷室が出現
ここからは、そんな新型「プレリュード」のラゲッジスペースをチェックしていきましょう。
大きく開くリアゲートを開くと、後席の背もたれを倒すことなく大小のハードケースを1個ずつ収めることができます。
また、5対5分割式の後席背もたれを倒せば、荷物の量に合わせて荷室をアレンジすることが可能。大サイズのソフトスーツケース2個、または、ゴルフバッグ2セットを積載できる“使える”ラゲッジスペースが出現します。
ちなみにこの状態だと、新型「プレリュード」が装着する235/40R19サイズのタイヤ4本を積載できるといえば、いかに荷室が広いのかを想像できるのではないでしょうか。
そのほか、荷室のフロアボードは折り畳んだ状態で固定できるので、小さな荷物も走行中に転がることなく積載することができます。
さらに、バッグ類を提げておけるフックや、使いたいときにはすぐに広げられて、使わないときはサッと収納できる“畳めるトノカバー”を設定するなど、スポーツクーペでありながらユーティリティにも配慮されていることが分かります。
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新型「プレリュード」のラゲッジスペースは、スポーツクーペとは思えないほど使い勝手に優れています。大人2名での旅行など非日常的なシーンでも活躍してくれそうです。
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