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予想落札価格は3億円超え!? 約60年前の「2リッター・ポルシェ」がオークションに登場 数多くのレースで活躍した「906カレラ6」とは

1960年代後半、ヨーロッパのさまざまなレースで活躍

 2025年10月18日にドイツ・ミュンヘンで開催される、RMサザビーズのオークションに1966年型のポルシェ906「カレラ6」が出品されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品予定の1966年式ポルシェ「906カレラ6」Stephan Bauer(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の1966年式ポルシェ「906カレラ6」Stephan Bauer(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 フェラーリは1960年代後半、ディーノV6エンジンを搭載した2リッタースポーツカーの公認を取るために必要な50台を生産するのに苦労しましたが、ポルシェはこの906をほぼ即座に完売させました。

 鋼管スペースフレームのシャシに低いノーズ、スパッと切られたカムテール、曲面のウインドスクリーンも備えて空気抵抗の少ないレーシングカーで、規定をクリアするためにスーツケースを積載できるスペースもありました。

 このプロジェクトはポルシェの重鎮であるフェルディナント・ピエヒ氏とハンス・メッツガー氏の指揮の下で実現され、1966年1月にツッフェンハウゼン工場で報道陣に公開されました。

 販売価格は1万1500USドル(当時のレートで約410万円)で、わずか65台が生産され、そのうち901/20型「カレラ6」エンジンを搭載したクルマは52台でした。

 906用に新開発されたこのエンジンは、チタンとマグネシウムを採用し、当時の911ロードカー用エンジンより54kg軽量化されていました。

 1991ccの排気量から210馬力を発生し、車両重量わずか580kgのボディを加速させました。

 今回の出品車、シャシナンバー「906-146」は、1966年4月にオランダの輸入業者に納入されました。

 最初のオーナーであるレーシングチーム オランダにふさわしい、オレンジ色で仕上げられていました。

 このオレンジ色の906は、さまざまなレースで優勝や表彰台を獲得しましたが、スパ1000kmレース前の練習走行中にクラッシュしました。

 その後、1968年にポルシェ工場で修復されてから別のオーナーに売却され、ボディはオランダの国旗色である青/白/赤のストライプをあしらった白いカラーリングが施されました。

 その後も何人かのオーナーが手に入れて、1971年までさまざまなレースに参戦しました。

 レース参戦をやめてからも、何人かのコレクターの手を経て、2005年に現在の所有者が購入し、オランダ国外に渡りました。

 ボディなどがレストアされ、現在のボディカラーは当時のオレンジ色に復元され、またエンジンは911用のものが搭載されています。

 元のエンジンである901/20型 水平対向6気筒エンジンや、有効期限切れのFIA技術証明書、さらにメーカー公認検査官の検査報告書などが付属しています。

 ポルシェの2リッター・レーシングカーとして偉大な伝説を残し、成功した906。

 この1966年型のポルシェ906「カレラ6」、オークションでの落札価格は180万ユーロ〜220万ユーロ(1ユーロ=約173円として、約3億1140万円〜約3億8060万円)と予想されています。

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