10年前の希少な「918スパイダー」をオークションで発見 世界で5台、米国仕様では唯一“ガルフブルー”に彩られたミッドシップ・ポルシェの価値とは
落札予想は350万ドル(約5億1240万円)以上
2025年9月25日に米国フロリダ州ディアフィールドビーチで開催されるオークションに、2015年式ポルシェ「918スパイダー」ヴァイザッハ・パッケージが出品され、注目を浴びています。
どんなクルマなのでしょうか。

918スパイダーは、2013年から2015年にかけて918台のみ生産されたプラグイン・ハイブリッドのフラッグシップモデルです。カレラGTの実質的な後継モデルになります。
自然吸気V8エンジンと、フロントに2個、リアに1個配置された電動モーターを組み合わせることで、システム総出力887馬力を発揮します。トランスミッションは7速PDK(DCT)を採用、0-100km/h加速はわずか2.6秒と、当時のスーパースポーツカー市場に衝撃を与えました。
今回出品されるのは、より軽量化と高性能化を追求した「ヴァイザッハ・パッケージ」仕様。このパッケージは、カーボンファイバー製コンポーネントの多用や軽量マグネシウムホイールの採用により、標準仕様より約40kgの軽量化を実現しました。さらにエアロダイナミクス性能も高められ、サーキット走行を視野に入れた設計となっています。
918スパイダーはさまざまなボディカラーがあり、またヴァイザッハ・パッケージを装備したモデルにはマルティニカラーやザルツブルクカラー、マットブラック・ラップなど、工場施工のラッピングで、ボディをカスタマイズするオプションを選択できました。
ただしガルフカラーはオプションでは選択できず、少数のオーナーのみが個別に注文したといいます。その数はわずか5台でした。
ポルシェの工場でガルフブルーに塗られた918スパイダーは、1台はイタリアに、残り4台は北米市場向けとして2台がカナダで、2台が米国で販売されました。
今回出品されるシリアルナンバー740は、ガルフカラーにモカブラウンレザーのインテリアトリムとアランシア・ミラのパイピングが施された世界で唯一の918スパイダーです。
最初のオーナーは数々の特別なオプションを注文、ガルフカラーに加え、1970年/1971年にデイトナ24時間レースで優勝したポルシェ「917K」に倣い、各ドアに「2」のラウンドエルを装着しました。
走行距離はわずか750マイル(約1200km)。極上の2015年式ポルシェ918スパイダー“ヴァイザッハ・パッケージ”の予想落札価格は、350万ドル(日本円で約5億1240万円)以上となっています。
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ポルシェ918スパイダーは、近年オークションにおいて評価が急上昇しています。
とくにヴァイザッハ仕様は全生産数のわずか一部に過ぎず、過去の取引でも通常モデルを大きく上回る価格で落札されています。オークション主催者のRMサザビーズは「このモデルは単なるスーパーカーではなく、ポルシェが未来を示した記念碑的な一台であり、投資対象としても極めて価値が高い」とコメントしています。
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