半世紀以上前の「4人乗りフェラーリ」がオークションに登場 “クイーン・メリー”との愛称でも知られる優雅で豪華なグランツーリスモの価値とは
ピニンファリーナがデザインした流麗なグランツーリスモ
2025年10月11日にスイスのチューリッヒで開催される、RMサザビーズのオークションに1968年型のフェラーリ「365GT 2+2」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

1967年のパリ モーターショーで初公開された365GT 2+2は、フェラーリの歴史上もっとも豪華なモデルと言われています。
スペースや洗練さを犠牲にすることなく、ハイスピード ドライビングへ高まる欲求を満たすために製造されました。
ピニンファリーナによってデザインされた365GT 2+2は、長く低く構えたファストバックシルエットが特徴的でした。
それは、先に登場した500スーパーファストや365カリフォルニアの象徴的なラインを継承しつつ、より力強く目的意識を感じさせる存在感を放っていました。
その美しいプロポーションの下には、フェラーリのGTとしては初めて、パワーステアリング、アシスト付きブレーキ、パワーウインドー、セルフレベリング式独立リアサスペンションが搭載されていました。
そして、4.4リッターの「コロンボ」V12エンジンは、ウエーバー製のトリプルチョーク キャブレターを装着し、320馬力の最高出力を発生しました。
ハイパフォーマンスとゴージャスなインテリアはマッチしており、しなやかなレザーのシート、豪華なベニヤのトリムパネル、クラシックな木製ステアリングホイール、エアコンも装着され、乗る人を控えめな豪華さに包み込みました。
365GT 2+2の豪華な装備を考えれば、このモデルが愛好家の間で「クイーン・メリー」と呼ばれるようになったのも不思議ではありません。
この愛称は、365GT 2+2の壮麗さと貴族的な風格を暗示しているといえるでしょう。
※ ※ ※
今回の出品車は1968年11月に完成し、公式輸入業者を通じてスイスに納車されました。
グリジオ アルジェントと呼ばれるシルバーのボディカラーに黒い革のインテリアは、いまも変わっていません。
ボラーニ製のワイヤーホイールは、のちに装着されたと思われます。
モデナ近郊のカロッツェリアでフルレストアが施され、2018年にフェラーリ クラシケの認証を取得しました。
これにより、シャシ、エンジン、ギアボックス、リアアクスルはすべてオリジナルの「マッチングナンバー」であることが確認されています。
多様性とパフォーマンス、そして圧倒的な美しさも兼ね備えた、このフェラーリ クラシケ認定の365GT 2+2、次のオーナーはどんな人になるのでしょうか。
この1968年型のフェラーリ 365GT 2+2、オークションでの落札価格は、15万スイスフラン〜20万スイスフラン(1スイスフラン=約187円として、約2800万円〜約3740万円)と予想されています。
VAGUEからのオススメ
海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】