“ピックアップに魔改造された”キャデラック「クーペデビル」がオークションに登場!「価格高騰のクラシックカー」ねらい目は“超個性派カスタムカー”か!?
乗用車の快適性とピックアップの実用性を“ハイブリッド”
ひと昔前まで、“アメリカンラグジュアリーカー”の代名詞といえば、なんといってもキャデラック「クーペデビル」でした。優雅で洗練されたスタイルは、1970年代のアメリカンドリームの象徴だったのです。

そんな高級セダンを、あえてピックアップトラックに改造した驚きの1台が、先日、アメリカのオンラインオークションサイト・Bring a Trailerに出品され話題を集めました。
この奇抜なモデルを生み出したのは、アメリカ・オハイオ州のリマにあるCustom Coach Inc.のディック・ベイカー氏。
1976年式のキャデラック「クーペデビル」に、同時代に人気を集めた2ドアのピックアップトラックであるシボレー「エルカミーノ」から荷台などを移植。「キャダミーノ(Cadamino)」なる愛称で呼ばれるユニークな車両を完成させたのです。
荷台にはドロップダウン式のテールゲートが装備されており、木製フレームの上にパーチメント色のスナップ式トノカバーが取りつけられているのが目を惹きます。
乗用車の快適性とピックアップトラックの実用性を両立した「エルカミーノ」と、「クーペデビル」の豪華さと組み合わせるという発想はただただユニーク。これもある意味、“ハイブリッド車”と呼んでいいのかもしれません。
そんな「キャダミーノ」ですが、2012年には大規模なレストアが施されています。ボディ塗装は剥離され、下地から塗り直されています。ルーフ、フェンダー、ドア、クォーターパネル、テールゲートも板金が施され、完璧なボディパネルへと復活。さらにボディは、美しいカッパーメタリックで再塗装されています。
内装もリフレッシュされており、電動調整式ベンチシートの表皮が白革に張り替えられました。また、ウッドグレイン調トリム、エアコン、クルーズコントロール、AM/FMステレオ、パワーウインドウ、パワーロックなど、1970年代の高級車にふさわしい装備も維持されています。
足回りには、15インチのクローム仕上げワイヤースポークホイールを装着。235/75サイズのホワイトウォールタイヤを組み合わせています。このクラシックな組み合わせが、車両全体の高級感をさらに引き立てています。
エンジンは、500立方インチ=約8.2リッターという超大排気量のV8エンジンを搭載。3速ATと組み合わされ、リアタイヤを駆動します。
直近のメンテナンスでは、ディストリビューターキャップとローターを清掃。ラジエーターのドレンプラグ、エアフィルター、インテークマニホールドガスケット、イグニッションワイヤー、ドライブベルト、サーモスタットとハウジングの交換がおこなわれたそうです。
●“アメリカンカスタムカルチャー”の産物は案外リーズナブル!?
「キャダミーノ」の現在のオーナーは、2024年6月にBring a Trailerで購入後、約230マイル=約370kmを走行。現在の走行距離は2万6000マイル=約4万2000kmとなっています。
この間、LEDヘッドライト、トランスミッションのオイルパンガスケット、サーモスタット、インテークマニホールドガスケット、イグニッションワイヤー、ドライブベルト、リアエアショック、フロントホイールベアリング、各種ブレーキ部品などが交換されています。
カナダのオンタリオ州で登録されたこの車両には、整備記録、各種写真、オーナーズマニュアル、整備マニュアル、2セットのハブキャップ、トノカバーが付属。
その上で、しっかりとしたレストアが施された1970年代の“アメリカンカスタムカルチャー”の産物である「キャダミーノ」は、結果として3万2500ドル(約481万円)で落札されました。
現在、クラシックカー市況は高騰していますが、この超個性派は思いのほかリーズナブルでした。
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