BMW「M」モデルの始祖!? 52年前の「黄色いBMW」をオークションで発見 欧州ツーリング選手権で勝つために登場した軽量クーペ「3.0CSL」とは
のちにM社となるBMWモータースポーツ社が開発
2025年10月にベルギーで開催されるブロードアロー・オークションに、1973年式BMW「3.0CSL」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。

1972年に登場したBMW 3.0CSLは、グランドツアラー「3.0CS」をベースに、軽量化と高性能化を徹底的に追求したモデルです。
車名の「L」はドイツ語で“Leicht(ライト=軽い)”を意味し、その名の通り、スチール板の薄型化やアルミパネル、アクリル製ウインドウの採用、そして遮音材や内装の簡素化によって大幅な軽量化が実現されました。その結果、見た目は上品なクーペながら、実態はツーリングカーレースを制するための「羊の皮をかぶった狼」となりました。
このモデルは、ヨーロッパ・ツーリングカー選手権制覇を狙うBMWのホモロゲーションモデルとして誕生しました。
3.0CSに搭載されていた直列6気筒ツインキャブエンジンを拡大し、最高出力206馬力を発揮。ゲトラグ製4速マニュアルトランスミッションを介して後輪を駆動します。
開発を手がけたのは、のちに「BMW M GmbH(M社)」となるBMW Motorsport GmbH(BMWモータースポーツ社)であり、3.0CSLは後の「M」モデル群の始祖として広く認識されています。
今回紹介するのは、1973年製の3.0CSLです。
新車時と同じゴルフ・イエローのボディカラーに、ブラックのレザーとクロスを組み合わせた内装を備えています。
1973年1月、ドイツ・フランクフルトの初代オーナーに納車され、その後数人のオーナーのもとで定期的な整備を受けながらドイツ国内で維持されてきました。
この車両にはBMWクラシックが2013年に発行した公式認定証が付属し、正しい出自とオリジナリティが証明されています。
軽量仕様のボンネット、ドアパネル、トランクリッドなどは当時のまま残され、内装もオリジナルコンディションを維持。取り付け可能なルーフスポイラー、オーナーズマニュアル、車両カバー、ベルギー登録書類、そして2万ユーロを超える整備記録ファイルが付属します。
この1973年式3.0CSLは、BMWが生んだ“最初のMカー”の象徴的存在であり、希少な来歴と高いオリジナリティを併せ持つ個体です。
レストアと整備が適切に施されながら、必要な部分には当時の素材と構成が保たれており、走行を楽しむにも、欧州ホモロゲーションモデルの名車コレクションに加えるにも理想的な一台といえます。BMWのモータースポーツスピリットを現代に伝える、まさに珠玉のクラシックカーです。
落札予想価格は20万ユーロから25万ユーロ(1ユーロ177円換算で日本円で約3540万円から4425万円)とされています。
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】