VAGUE(ヴァーグ)

45年前に登場した BMW初の“スーパーカー“がオークション登場 公道仕様は399台のみ コンディションも良好な「M1」とは

シャシもエンジンもオリジナル、内外装も出荷時のまま

 2025年11月1日に英国ロンドンで開催されるRMサザビーズのオークションに、1980年型のBMW「M1」が出品されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品予定の1980年式BMW「M1」Tom Gidden(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の1980年式BMW「M1」Tom Gidden(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 M1は、BMW初のスーパーカーというだけでなく、Mディビジョンが単独で開発した初のモデルという特別な意義を持っています。

 当時BMWモータースポーツの責任者だったヨッヘン・ニアパッシュ氏は、トップレベルのコンペティションで活躍できるサーキットに特化したマシンの政策を考えていました。

 最大のライバルであるポルシェ「911」の圧倒的な強さに挑むため、彼は新型車をミッドエンジンレイアウトとするよう要求しました。

 ホモロゲーションを満たすのに必要な400台を生産する能力が不足していたBMWは、ミッドエンジンのエキスパートともいえるランボルギーニに協力を求めました。

「ミウラ」の設計責任者であるジャン・パオロ・ダラーラ氏によって鋼管スペースフレームのシャシが開発されましたが、当時のランボルギーニ社は経営難に陥っており、1978年4月にプロジェクトはBMWの自社開発に移行しました。

 M1のウエッジシェイプ グラスファイバー製ボディはジョルジェット・ジウジアーロがデザインし、トラスフォルマツィオーニ・イタリアーナ・レジーネが製造しました。

 シャシはモデナのマルケージ社が組み立てました。

 半完成の車両はドイツに送られ、バウアー社によってエンジンが搭載されました。

 このエンジンはパウル・ロシェ氏が設計した手組みの3453cc 直列6気筒DOHC(燃料噴射式)でした。

※ ※ ※  

 今回の出品車は、399台製作されたロードカーの1台です。

 BMWスイスで新車登録されており、欧州仕様の左ハンドルです。

 1980年2月にバウアー社で完成し、赤いボディカラーと黒いパートレザーの内装はオリジナルのままです。

 スイスで納車後、1980年にリヒテンシュタインに、その後は英国に送られ1987年に英国で登録されています。

 これまで、このM1は控えめに使用され、2010年からミュンヘンで継続的なメンテナンスを受けています。

 今回のカタログ作成時点での走行距離は4万4128kmです。

 シャシとエンジンはオリジナルの「マッチングナンバー」で、内外装の色も出荷時のままです。

 この1980年式のBMW M1、オークションでの落札価格は35万UKポンド〜45万UKポンド(1UKポンド=約200円として、約7000万円〜約9000万円)と予想されています。

Gallery 【画像】BMWのスーパーカー「M1」の室内ってこうなのね! 写真で見る(30枚)
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