「フェラーリのV8エンジン」を積んだ“驚異のカスタムバイク“なぜ誕生した? 開発は苦労の連続!? まもなく公道テストが始まる「HF355」のスゴさとは
きっかけは「エンジンを落札できちゃったから」
フェラーリ「F355」用の3.5リッターV8エンジンを搭載した驚異のカスタムバイク「HF355」。2024年5月頃から進められてきた同プロジェクトは、2025年7月に一応の完成を迎え、シェイクダウンへとこぎ着けました。しかしなぜ、この驚異のカスタムバイクは誕生したのでしょう? 製作者に話を聞きました。

「HF355」を手がけたのは、マックスウェル・ヘイザン氏が代表を務め、アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルスを拠点とするヘイザン・モーターワークス。同社は2012年からカスタムバイク製作を本格的にスタートし、これまで数々の傑作を世に送り出してきました。
今回の「HF355」は、特定のクライアントから依頼されたものではなく、ヘイザン氏自身のパーソナルプロジェクトとして、自己資金を投じて製作されたものだそうです。
ちなみに、これまで数々の傑作を生み出してきたヘイザン氏の作品は高額で販売されているらしく、億万長者のバイクコレクターとして知られるボビー・ハース氏や、映画『アクアマン』の主演俳優であるジェイソン・モモアといった著名な顧客も抱えています。
「HF355」は、ヘイザン氏のキャリアの中で最も高額な作品になるといいます。具体的な販売価格はまだ設定されていませんが、これまでの実績を考えると、極めて高い価格で取引されることが予想されます。
ヘイザン氏によると、「HF355」の製作に至った動機は「オークションサイトを漁っていたらフェラーリ『F355』のエンジンが出品されていて、偶然にも落札できちゃったから」だといいます。
実際の製作で最も困難だったのは、通常のバイクと同等のサイズ感を維持しながら、すべてのコンポーネンツをパッケージングすることだった、といいます。
一般的なカスタムバイクは、ベースモデルのフレームを流用して作製するものですが、「HF355」は「F355」のV8エンジンをベースにパーツ類を“ボルトオン”していった感じです。
筆者が個人的に興味を抱いたのは、エンジンの補器類について。
ヘイザン氏によると、ラジエターは自作されたもので、3つのアルミニウムコアから独自のラジエターを製作し、カーボン製のエアダクトで冷却空気を導入しているのだとか。さらに、4基の電動ファンを内蔵し、すべてえCうで温度制御される仕組みを構築しています。
「F355」は当時のフェラーリで最小の排気量だったのですが、クルマのエンジンが生み出す膨大な熱量をバイクの限られたスペースで処理するのは、困難を極めたに違いありません。
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