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ダイハツの次期「コペン」は1.3Lの後輪駆動「ビジョンコペン」か、軽自動車規格の「オサンポ」路線か? 2023年発表のコンセプトカーに高まる期待とは

次期型は「ビジョンコペン」か「オサンポ」路線か

 多くのクルマ好きから愛されてきた軽自動車のオープンカーであるダイハツ「コペン」の生産が、2026年8月末に終了されることが発表されました。

 次期モデルに関する発表は現在のところありませんが、「コペン」に次期モデルは存在するのでしょうか? もし次期モデルが存在するなら、どんなモデルになるのでしょう? 可能性を考えてみました。

「ジャパンモビリティショー2023」で公開されたダイハツのコンセプトカー「ビジョンコペン」
「ジャパンモビリティショー2023」で公開されたダイハツのコンセプトカー「ビジョンコペン」

 現時点では「次期『コペン』は確実に存在する!」とはいい切れませんが、ダイハツに次期モデルを世に送り出したい気持ちがあるのは事実でしょう。それは、近年のモーターショーでのコンセプトカーを見れば伝わってきます。

 記憶に新しいところでは「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開となった「ビジョンコペン」です。

 過去2世代の「コペン」は軽自動車の前輪駆動モデルでしたが、「ビジョンコペン」のボディは全長3835mm、全幅1695mm、全高1265mmという普通車の5ナンバーサイズ。エンジンも1.3リッターの直列4気筒の搭載を想定しており、「コペン」の系譜を考えれば、大きく方向展開したコンセプトカーといえました。

 しかし、2シーターオープンであることや、円をモチーフにしたような独特のデザインにより、誰が見ても「コペン」だと分かる出で立ちでした。

 また、ボディサイズや搭載エンジンの形式などが具体的にアナウンスされていたことを考えると、「ビジョンコペン」は市販化を前提としたコンセプトカーだったと思われます。

 一方、「ジャパンモビリティショー2023」のダイハツブースにはもう1台、注目すべきコンセプトカーが展示されていました。それが「オサンポ(OSANPO)」です。

 こちらも同様に2シーターオープンですが、エンジン車ではなく電気自動車で、ボディは全長3395mm、全幅1475mm、全高1330mmと、軽自動車規格のサイズとなっています。

 また、少し大きめのロードクリアランスで、自然の中をお散歩気分でゆったり移動する楽しさを提案していたモデルでした。

「ジャパンモビリティショー2023」にエンジンを搭載する後輪駆動の普通車と、電気自動車の軽自動車という、対極ともいえる次世代「コペン」のコンセプトカーが展示されていたのは、来場した人々の反応を見て、次の世代の方向性を探っていたものと思われます。

 ただしダイハツには、次期「コペン」に向けて進みたいけど、進めなかったという事情もあります。それが不正認証問題です。これにより「ムーヴ」は、約2年遅れて2025年に登場することとなりました。

 このような背景を考えると当初は、衝突被害軽減ブレーキの搭載が義務化される2025年11月までに(最終的に2026年8月まで延長)、何かしらの形で登場する予定だった次期型「コペン」も、登場時期が約2年伸び、2027年ごろに発売される……そんなシナリオも考えられそうです。

 本記事を執筆している時点で、ダイハツは「ジャパンモビリティショー2025」における展示内容の詳細を明らかにしていません。そのため、次期「コペン」のコンセプトカーやプロトタイプが展示される可能性も残っています。

 もし展示されるのであれば、それは「ビジョンコペン」の方向性なのか? はたまた「オサンポ」なのか? 2023年から2年経った「ジャパンモビリティショー2025」での答え合わせに注目したいところです。

Gallery 【画像】「えっ!…」これが次世代の「コペン」とウワサされる「ビジョンコペン」と「オサンポ」です(30枚以上)

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