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21年前に99台限定で作られた特別なアストンマーティンがオークションに登場 ザガートが手がけた「美しすぎるDB7」とは

右ハンドルで走行距離は1万5000km

 2025年11月に英国ロンドンで開催されるRMサザビーズのオークションに、2004年式アストンマーティン「DB7ザガート」が出品される予定です。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品される予定の2004年式アストンマーティン「DB7ザガート」David Fierlinger(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品される予定の2004年式アストンマーティン「DB7ザガート」David Fierlinger(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 2000年代中盤、親会社だったフォードの経営危機からアストンマーティンの売却が進められましたが、ブランドの生き残りに大きな役割を果たしたのが、流麗で美しいスタイリングを持つ「DB7」でした。

 グランドツーリングクーペとして高い人気を誇り、DB7は1994年の登場から2004年の生産終了まで7000台以上を販売。ブランド史上もっとも成功したモデルとして生産を終えました。

 その後、当時のマルク会長ウルリッヒ・ベッツ氏とアンドレア・ザガート氏は、往年の名車「DB4GTザガート」および「V8ザガート」の後継として、新たなプロジェクトを立ち上げます。こうして誕生したのが「DB7ザガート」です。

 DB7ザガートは、ザガート伝統のデザイン要素を受け継ぎながらも、新たな個性をまとっていました。大型フロントグリルとダブルバブルルーフ、専用のテールランプ、立体的なトランクリッド、そして独自の5スポークホイールデザインを採用。クラシカルな優雅さと現代的な力強さを融合させた造形が特徴です。

 しかし、この特別なモデルはアメリカの厳しい認可基準を満たすことができなかったため、限定99台のみの生産にとどまり、その販売地域もイギリス、ヨーロッパ、東南アジアに限られました。

 ここで紹介する個体は、アストンマーティン本国で最初に納車された右ハンドル仕様の1台です。

 6速MTを備え、5.9リッターV12エンジンは最高出力440馬力を発生。0-60マイル加速は5秒未満、最高速度は190マイル(約305km/h)に達します。

 エクステリアは英国らしい「チルターン・グリーン」で仕上げられ、インテリアはモデル専用のオリーブグリーンのアナリンレザーを採用。バールウォルナットのトリムとグリーンのカーペットが組み合わされ、上質で落ち着いた雰囲気を演出しています。

 電動調整・ヒーター付きシートやリアのパーセルシェルフにはキルティング加工が施され、細部に至るまで丁寧なクラフトマンシップが感じられます。

その後、このDB7ザガートはポルトガルへ輸出され、アストンマーティン・リスボンの正規サービスで整備されました。カタログ作成時点でわずか9267マイル(約1万4913km)と、非常に低走行のまま大切に保管されています。

 車両にはメンテナンス記録やオーナーズガイド、専用カーカバー(シリアルNo.044/099)、アストンマーティンのジャケット、「DB7ザガート」専用のコーヒーテーブルブックとパンフレット、さらに2ピースの専用ラゲッジセットが付属します。また、2003年発行のアストンマーティン公式コンフォーミティ証明書も含まれています。

21世紀的な大胆なコーチワークと伝統的なカラーリングを融合させたこのDB7ザガートは、コレクターズアイテムとしても極めて魅力的な1台です。落札予想価格は12万5000ポンドから17万5000ポンド(1英国ポンド203円換算で、約2545万円から3560万円)とされています。

Gallery 【写真】これが限定99台 ザガートが手がけた「DB7」です(30枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介

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