テスタロッサといえば「片耳仕様」だよね! およそ40年前に登場した「赤いフェラーリ」初期仕様の「モノスペッキオ」ってどんなクルマ?
初期大型シングルミラー仕様は1000台ほど生産された
2025年12月にUAE(アラブ首長国連邦)アブダビで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、1986年式フェラーリ「テスタロッサ・モノスペッキオ」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。

テスタロッサの初期型に見られる、Aピラー中ほどに取り付けられた大型のシングルミラーは、新しい法規の“誤解”によって生まれたものだったとされています。
フェラーリは当時の規制を「後方視界を完全に確保しなければならない」と解釈し、特徴的なサイドストレーキや丸みを帯びたリアフェンダー、そして4.9リッター・フラット12エンジンを覆う幅広いリアデッキの存在を前に、視界確保のための工夫としてこの位置にミラーを配置したと考えられています。
しかし助手席側にはさらに難しさがあったため、結局ミラーを廃するという判断に至ったといいます。
こうした“フライングミラー”仕様は、およそ1000台ほどにしか採用されなかったと見られており、その後ピニンファリーナによってより一般的なミラー配置へと改良されました。
今回取り上げる「モノスペッキオ」は、1985年12月にフランスの名門フェラーリ正規代理店シャルル・ポッツィSAへ新車として納車された個体です。
左ハンドル仕様で、外装はロッソ・コルサ、内装はペッレ・ベージュというクラシックな組み合わせで仕上げられていました。
初期履歴については多くが分かっていませんが、2003年11月にはドイツ・ザールブリュッケンのAutohaus Sprauにて大規模整備とタイミングベルト交換が実施されています。
その後、この車両は2005年12月に著名なフランス人コレクター、マルセル・プチジャン氏の手に渡り、2022年2月まで大切に所有されました。
その後前オーナーへと引き継がれ、中東地域へ運ばれています。現在も385馬力を発揮するマッチングナンバーのエンジンを保持しており、ジャッキ、スペアホイール、ハブスパナ、工具ロールも付属しています。しばらく展示されていたため、再始動にはレコメンデーション作業が必要となります。
いずれの仕様であっても、テスタロッサは1980年代を象徴するスーパーカーの代表格と言えるモデルです。中でもこの初期型「モノスペッキオ」は、独特のシングルミラー仕様を備えることで、フェラーリ愛好家の目を引く1台となることでしょう。
この1986年式フェラーリ「テスタロッサ・モノスペッキオ」、落札予想価格は15万ドルから20万ドル(1USドル=157円換算で日本円で2356万円から3142万円)とされています。
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