アメリカン・マッスルカーの象徴! 60年以上前の「コブラ」をオークションで発見 緑のボディが美しい“羊の皮を被った狼”の価値とは
予想価格は100万USドル〜150万USドル
2026年1月に米国アリゾナ州フェニックスで開催されるRMサザビーズのオークションに、1964年型のシェルビー「289コブラ」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

キャロル・シェルビー氏は、1960年代初頭には欧州でも北米でもモータースポーツの世界で尊敬される存在になっていました。
ですがテキサス出身のシェルビー氏は、レーシングドライバーの座を超えて、自らの手で生み出したクルマで勝利をつかむことを望んでいました。
そこで、イングランドで製造された「ACエース」という出力は控えめですがバランスの良いロードスターに着目しました。
エースは軽量で機敏、しかもスタイリッシュとスポーツカーに必要な要素を備えていましたが、パワーだけが不足していました。
そこでシェルビーは、V8エンジンを搭載するという、いかにもアメリカ的な大胆な手法をとりました。
当時フォード社は自社のパフォーマンスイメージをアップしようと躍起だったので、シェルビーに260立方インチ(約4.3リッター)のV8エンジンを供給してくれました。
こうして、1962年のニューヨーク オートショーで「コブラ」が初公開されました。
鮮やかな黄色いボディの重量はわずか2000ポンド(約900kg)で、速く、猛々しく、そして他に類を見ない存在感を放っていました。
1年後に登場したコブラMk IIは、ラック&ピニオン式のステアリングと、より強力な289立方インチ(約4.7リッター)のV8エンジンを搭載し、0‐60mph(約97km/h)加速は6秒未満、最高速度は130mph(約209km/h)に達しました。
コブラは当時の高性能車と肩を並べ、シェルビーはアメリカ自動車界の偉人のひとりとして名声を博しました。
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今回の出品車、CSX2208と呼ばれる289コブラは、1963年後半に英国ACカーズからロサンゼルスに向かいました。
ヴァインヤードグリーンと呼ばれる珍しいボディカラーに、サドルレザーのトリムが施されていました。
シェルビー・アメリカンでエンジンとシャシがアップグレードされ、1964年1月にフィラデルフィアのショップに納車されました。
アルミニウム製のバルブカバー、クロームメッキの60スポーク ワイヤーホイールにホワイトウオールタイヤ、そしてラゲッジラックといったアクセサリーも装備され、希望小売価格は5584.05ドル(当時のレートで約200万円:現在の価値では3000万円くらい)でした。
この289コブラを初代オーナーから1968年に入手したオーナーは、2013年に亡くなるまで日常的に愛用していました。
2015年に所有権が変更された後、ミシガン州の専門業者でコンクール デレガンス品質のレストアが施され、2019年に完成しました。
さらにボディパネルの磨きなど300時間以上を費やす2年間の作業の後、オリジナルのヴァインヤードグリーンに再塗装され、新しいサドルレザーのトリムが施されました。
しかも、シャシ、ボンネット、トランクのラッチはオリジナルのままであるマッチングナンバーが確認されています。
数十年にわたるメンテナンスや修復の記録、領収書、当時の整備明細書、そして希少なオリジナルのACコブラのシャシ取扱説明書も付属しています。
希少な工場出荷時のオリジナルカラーで仕上げられ、新車時からの所有歴が明確、しかも著名な専門家によるレストアが施された、1964年型のシェルビー 289コブラ「CSX2208」。
オークションでの落札価格は、100万USドル〜150万USドル(1USドル=約156円として、約1億5600万円〜約2億3400万円)と予想されています。
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