「結局どうなるの?」と戸惑いの声も 高速料金3割引の「ETC深夜割引」新ルールはいつ変わる?今後 “0時待ち”は解消される?
深夜割引見直しの内容と延期の背景
NEXCOは、深夜時間帯の高速道路を利用する車両が料金所付近に滞留する状況を改善するため、2025年度中にETC深夜割引の改訂が実施できるよう準備を進めていました。
しかし、途中で大規模なシステム障害が発生し、開始時期が不透明な状態が続いています。

現行の深夜割引は、午前0時から午前4時に料金所を通過したETC車を対象に、通行料金を3割引にする仕組みです。これはトラックに限らず、すべての車両が対象となっています。
この割引は、NEXCO東日本、中日本、西日本の各社が管理する高速道路と、宮城県道路公社が管理する仙台松島道路の利用で適用されます。割引率は地域による差がなく、ETCの搭載が必須です。
しかし、割引適用を受けるために、午前0時前にサービスエリアやパーキングエリア、料金所手前で待機する車両が増えているといわれています。こうした状況が続き、休憩したい利用者が駐車できない事例も出ているようです。
SNSでも「深夜に移動するが、パーキングエリアに入れないことが多い」「出入口付近に停車する車両がいて危ない」「割引待ちで場所を占拠する風潮に疑問がある」といった声が投稿されています。
この状況は「0時待ち」と呼ばれ、深夜割引制度の課題として指摘されてきました。
この問題に対応するため、NEXCOは深夜割引を見直す方針を示し、2025年7月頃からの改訂を目指してシステム整備を進めていました。
新たな深夜割引では、適用時間が従来の深夜割引の午前0時から午前4時ではなく、午後22時から翌午前5時までに拡大されるほか、一律で3割引にする現行方式から、割引対象時間帯に走行した区間のみを3割引にする仕組みへ変更されます。
さらに、料金所通過時刻で割引を計算する従来方式に加え、ETC専用アンテナを使い走行距離に基づいて割引額を算出する方式も導入されます。
くわえて、深夜割引適用距離に上限を設け、時間帯内の走行距離を伸ばす目的で速度超過などの無謀な運転を誘発しないようにすることも検討されているといいます。
割引方式は、走行時に即座に割引される現在の仕組みではなく、「ETCマイレージサービス」や「ETCコーポレートカード」による後日の還元方式に変更される予定です。
また、400km超の走行を対象とした「長距離逓減制」の拡充も予定されており、距離に応じた料金逓減の仕組みも調整されます。
しかし、2025年4月6日にNEXCO中日本管内で広域的なETCシステム障害が発生しました。
そのため、原因の追求と再発防止が必要となり、深夜割引見直しの2025年7月開始は困難となりました。
そして、大規模障害が発生した後、NEXCOは「システム整備の再開状況を含め、工程を精査する必要があるため、開始時期は改めて知らせる予定です」と説明し、新たなETC深夜割引の施行については改めて発表するとしています。
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