当時のスーパーカー少年は「カウンタック派」と二分された フェラーリ「512BB」の後期型がオークションに登場 もしかして“意外に安いかも…”の予想価格とは
年式相応に使われているが整備もされて、お買い得?
2026年1月に米国アリゾナ州フェニックスで開催されるRMサザビーズのオークションに、1984年型のフェラーリ「512BBi」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。
フェラーリ 512BBは、1971年のトリノ モーターショーでデビューし、フェラーリのデザインにまったく新しい方向性を打ち出しました。
このデザインは、今日にいたるまでフェラーリ車に影響を与え続けています。
フェラーリ初のミッドシップ12気筒ロードカーとなった512BBは、ピニンファリーナのレオナルド・フィオラバンティによる画期的なプロポーションと角張ったスタイリングを採用しました。
1981年には、最終モデルとなった512BBiとなり、排出ガス浄化と、性能や運動性のバランス向上のため、燃料供給装置をウエーバー製トリプルチョークのキャブレター4基からボッシュKジェトロニック燃料噴射式に変更しました。
BBiの「i」はインジェクションを意味しています。
512BBiは1981年から1984年にかけて1007台が生産され、これは512BBの929台をしのぐ台数になりました。
じつは、512BB(およびBBi)は米国では正式に販売されていませんが、何台かは並行輸入されて連邦規格に適合されています。
今回の1984年型の512BBiはフェラーリ ノースアメリカという会社が輸入し、登録簿には工場出荷時のボディカラーはネロ(黒)、インテリアはベージュのレザーと明記されています。
1990年代初頭までカリフォルニア州にあり、その後も何人かの手を経て、2006年12月にはテキサス州ヒューストンでタイミングベルトの交換や、エアコン、ブレーキ、バルブトレイン、燃料システム、排気システム、電気配線などが整備されました。

そのときの走行距離は、5万139マイル(約8万200km)でした。
この後、アラバマ州の所有者にわたり、彼は6年間このクルマを所有、2013年にはニューヨークの所有者が購入し、翌年にサスペンションとステアリングラックをオーバーホールしました。
2016年にはニューヨーク州でエンジンを降ろし、タイミングベルト、テンショナーベアリング、ガスケットを交換しました。
さらにディストリビューターをリビルトし、燃料噴射装置を洗浄、各種ハードウエアに亜鉛メッキを施し、デファレンシャルを改修してアフターマーケット製ビレットキャリアを取り付けました。
2017年には、512BBi純正の5スポーツ16インチのカンパニョーロ製ホイールを模した17インチの社外品ホイールと、コンチネンタル製エクストリーム コンタクトというタイヤを装着しました。
2019年には、これも社外品のエキゾーストシステムを装着したそうです。
取り外されたエキゾーストシステムと純正ホイール(ミシュランTRXタイヤ装着済み)は、今回のオークションに付属して販売されます。
さらに、工具キット、1984年に製造されたモモ製純正仕様のステアリングホイール、フェラーリ ロゴ入りパイオニア製グラフィックイコライザーも付属しています。
ニューヨークのオーナーは約10年間この512BBiを愛用して、2022年6月に今回の出品車が購入しました。
そのときの走行距離は、6万6037マイル(約10万5700km)でしたが、今回のカタログ作成時点では6万6588マイル(約10万6500km)と、あまり走行されていません。
今も工場出荷時のままのカラーリングを維持しているこの512BBiは、ゲート式シフトレバー、デイトナスタイルのシート、フェラーリ ロゴ入りパイオニア製カセットステレオなど、モデル特有の特徴を備えています。
このまま運転して楽しむのも良いですが、付属のオリジナルスタイルのホイールやマフラー、ステアリングホイール、グラフィックイコライザーを再装着すれば、工場出荷時の仕様に戻すこともできます。
この1984年型のフェラーリ512BBi、オークションでの落札価格は20万USドル〜27万5000USドル(1USドル=約155円として、約3100万円〜約4263万円)と予想されています。
適度に使用されてきましたが、きちんと整備もされており、512BBiとしては比較的お買い得?な価格ではないでしょうか。
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