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バブルの頃は日本でも人気だった 38年前の「赤いフェラーリ」がオークションに登場 走行わずか1.3万キロの極上「328GTB」とは

1344台しか作られなかったクーペ仕様の「328GTB」

 2025年1月に米国アリゾナ州フェニックスで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、1988年式フェラーリ「328GTB」が出品される予定です。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品予定の1988年式フェラーリ「328GTB」Ted7.com(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の1988年式フェラーリ「328GTB」Ted7.com(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 フェラーリ328シリーズは、創業者エンツォ・フェラーリが存命中に開発・発表された最後期のモデルのひとつであり、1985年に大成功を収めた308シリーズの後継として登場しました。

 ミッドシップ横置きのディーノV型8気筒エンジンという基本構成は踏襲しながらも、性能とデザインの両面で大幅な進化を遂げています。

 ピニンファリーナのデザイナーたちは、美しさと空力性能を両立させるため、当時進みつつあった空気抵抗やリフトの研究成果を巧みに取り入れました。

 レオナルド・フィオラヴァンティが手がけた伝統的なウェッジシェイプは、ノーズとテール周りの造形を刷新することで現代的にアップデートされ、ボディ同色バンパーの採用により一体感のある洗練された印象を獲得しています。また、リトラクタブルヘッドライト後方のルーバーは廃され、ボンネット下部を横断する大型のラジエター開口部へと置き換えられました。

 エンジンは、従来のオールアルミ製自然吸気ディーノV8を3.2リッターへと拡大し、新たにマレリ製電子点火システムを採用。

 一方で、信頼性の高いボッシュKジェトロニック燃料噴射装置は継続され、フェラーリらしい刺激的な走りと日常的な扱いやすさを両立させています。最高出力は公称270馬力に達し、0-60mph加速は6秒を切る俊足ぶりを誇りました。

 328には、固定ルーフのGTB(ベルリネッタ)と、脱着式ルーフを備えるGTS(スパイダー)の2種類が用意されましたが、生産台数はGTBが1344台に対し、GTSは6068台と大きく異なり、純粋なクーペを好むエンスージアストにとってGTBはより希少で魅力的な存在となっています。

 ここで紹介する328GTBは、伝統的なロッソ・コルサのボディにベージュのレザーインテリアを組み合わせた王道の仕様で、シカゴ近郊のレイクフォレスト・スポーツカーズから新車として販売されました。その後、ミズーリ州やマサチューセッツ州で大切に所有されたのち、2013年に英国へ輸出され、2021年に再びアメリカへと戻っています。

 走行距離は8380マイルと非常に少なく、2024年にはタイミングベルト交換とブレーキ系の整備を実施。さらに2025年12月には年次点検とともにタイヤ、バッテリー、点火スイッチ、ボンネットダンパー、燃料系ホース類が交換され、機関面も万全に整えられています。

 工具や取扱説明書、保証書も付属します。

 フェラーリ328は、近年その価値が再評価されており、とりわけ固定ルーフのGTBは通好みの存在として高い人気を集めています。低走行で状態の良いこの一台は、まさにフェラーリの黄金時代を体現する、理想的な328GTBの姿と言えるでしょう。

 この1988年式フェラーリ「328GTB」、落札予想価格は17万5000ドルから22万5000ドル(1USドル=159.1円換算で日本円で約2785万円から3581万円)とされています。

Gallery 【写真】クーペボディは1344台しか作られなかった! 1988年式フェラーリ「328GTB」を見る(37枚)
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