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もうすぐ50年選手! 懐かしの国鉄時代「キハ40系」定期列車に今も乗れちゃう JR西日本「城端線」「氷見線」の魅力とは

日中はおおむね1時間に1本が運行されている

 東京からもっとも近い場所で乗ることができるJR「キハ40系」の定期列車が、運行終了へのカウントダウンを迎えつつあります。

 キハ40系は、旧国鉄が1977年から82年にかけて導入した「キハ40形/キハ47形/キハ48形」を総称したものです。

 当時の国鉄の気動車は、車齢がすでに20年を超え、車体の老朽化、設備の陳腐化が進んだものが多く、コストを抑えながらの新造車両への置き換えが急務でした。

 キハ40系は、そうした目的のため、先行したキハ45系、キハ66系の設計を参考に開発された形式で、計888両が製造され、日本各地の非電化区間で活躍することになります。

 そして1987年の国鉄分割民営化にあたっては、事故廃車となった1両をのぞく887両がJR各社に譲渡され、引き続き“ローカル線の主役”となっていました。

 しかし2000年前後からは、需要とのミスマッチなどから、廃車や私鉄への譲渡が行われるようになります。千葉県五井駅と安房小湊駅を結ぶ小湊鉄道で週末を中心に乗ることができるキハ40観光列車は、このように譲渡されたものです。

JR城端線(じょうはなせん)
JR城端線(じょうはなせん)

 さらに2010年以降は新型車両への本格的な置き換えが進み、観光列車などへ改造された車両ををのぞき、JR北海道、JR東日本、JR東海ではすでに運用を終了しています。

 そのため現在、東京からもっとも近い場所での定期列車での運用は、北陸新幹線で約2時間半、「新高岡駅」経由でのアクセスとなる、JR西日本の「城端線」「氷見線」となっているのです。

 城端線は新高岡駅の隣の「高岡駅」から「城端駅」を結ぶ路線で、車窓に広がる北アルプスの景色が魅力となっています。終点の城端駅では、古くから残る街並みのほか、合掌造りで知られる世界遺産「五箇山」へも、バスでのアクセスが用意されています。

 氷見線は高岡駅から「氷見駅」まで、富山湾に沿って走る路線で、沿線には銘柄牛「氷見牛」や、富山湾の海の幸を味わえるお食事処が数多くあります。また駅からの富山湾の眺望が「青春18きっぷ」のポスターにも採用された「雨晴駅」も、“映えスポット”として知られています。

 列車のダイヤは、城端線、氷見線とも日中おおむね1時間に1本が運行されていることから、ここで運行されるキハ40系に乗ることは、他地区のローカル線に比べても、それほど苦労をともなうものではありません。

 ではなぜ、この城端線、氷見線でのキハ40系が運行終了を迎えることになるのでしょうか。その理由は、城端線、氷見線が近い将来、第三セクター化されることにあります。

Next新型車両への置き換えは2028年春以降!?
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