「いつかはフェラーリ」を叶えるスーパーカー!? 49年前の「308GTB」がオークションに登場 走行距離たった2.2万キロの黒い「跳ね馬入門モデル」とは
落札予想価格は日本円で1574万円から
2026年1月に米国アリゾナ州フェニックスで開催されるRMサザビーズ主催のオークションで、1977年式フェラーリ「308GTB」が出品される予定です。
どんなクルマでしょうか。
ディーノ・シリーズの後継としてピニンファリーナがデザインしたフェラーリ308は、その美しいスタイリングとミッドシップV8レイアウトによって、登場と同時に多くのエンスージアストを魅了しました。
キャビン後方に横置き搭載されるこの構成は、以後のフェラーリを象徴するレイアウトとして定着していきます。搭載される2.9リッターDOHC V型8気筒エンジンは、5速MTと組み合わされ、4基のウェーバーDCNFダウンドラフト・キャブレターによる鋭いスロットルレスポンスと、官能的なエキゾーストノートを奏でます。
優れた前後重量配分と正確なラック&ピニオン式ステアリングにより、308はコーナーリングを楽しませてくれる存在でした。金属製ゲートに導かれるシフト操作は、視覚的にも触覚的にもフェラーリならではの体験をもたらし、ドライバーとの一体感を強く感じさせます。
この1977年式フェラーリ308GTBは、1977年12月に完成した個体で、その生涯の大半をアリゾナ州で過ごしたと考えられています。
1967年から1980年にかけて生産された308GTBのうち、2185台の一台にあたります。外装は精悍なブラック、内装は鮮やかなレッドレザーという印象的な組み合わせで、1970年代フェラーリらしい強い個性を放っています。1980年代まで遡る整備記録が残されている点も、この個体の大きな魅力です。

2016年には大規模なベルトサービスが実施され、同時に内装のリフレッシュも行われました。シート、ドアパネル、ダッシュボード、センターコンソール、リアパーセルシェルフ、ルーフピラーに至るまで張り替えられ、シートとドアパネルはレッドレザーで美しく仕上げられています。
さらに2019年には同社でクラッチを新品交換。2022年にはキャブレター調整、オルタネーター交換、スパークプラグ交換などが行われました。
直近では2025年12月、タイミングベルト交換を含む包括的な整備が実施され、ブレーキフルード交換、ステアリングおよびサスペンションのブッシュ更新、リアのコニ製ショックアブソーバー装着などが行われています。
美しいスタイル、濃密なドライビング体験、そして確かな整備履歴を兼ね備えたこの308 GTBは、1970年代フェラーリの魅力を最良のかたちで体現する一台です。走らせても、眺めても、そして次世代へと受け継いでも価値を失わない、完成度の高いクラシック・フェラーリと言えるでしょう。
1977年式フェラーリ「308GTB」、落札予想価格は10万ドルから15万ドル(1USドル=157.4円換算で日本円で1574万円から2361万円)とされています。
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