世界最古のバイクメーカーが放つ“電動スクランブラー”の衝撃とは? ロイヤルエンフィールド「FF.S6」は“空挺部隊の魂”を継承している?
空挺部隊向けのバイクがルーツ
“世界最古のバイクメーカー”といわれるロイヤルエンフィールドが、「EICMA2025」(ミラノショー)で公開したスクランブラースタイルの電動バイク「FF.S6」。同社が先ごろ立ち上げた電動バイクブランド・FLYING FLEA(フライングフリー)に属すモデルです。
FLYING FLEAとは、1940年に同社がパラシュートで空中投下することを目的に製造したマシンが元になっています。
「FLYING FLEA初のコンセプトモデルとなった『FF.C6』は、1940年代に採用されていた“ガーターフォーク”を思わせるデザインを採用していました」と話すのは、クルマやバイクなど乗り物を中心に取材・執筆を続けているライターの増谷茂樹さん。
「一方、今回、公開された『FF.S6』は倒立タイプのフロントフォークになっていて、一般的なバイクに近いデザインとなっています。スクランブラー的なスタイルで、オフロード走行も楽しめそうです」(増谷さん)
ブランド名の元となったモデルは、第二次世界大戦中に空挺部隊向けに開発されたもの。そのコンセプトに照らし合わせると、今回の「FF.S6」の方がルーツとなったモデルに近いデザインといえそうです。
新しい「FF.S6」について、ロイヤルエンフィールドは「都市での冒険を楽しむために開発したモデル」としています。
電動モデルではありますが、ティアドロップ型のガソリンタンクを思わせる造形が施されており、その内部でスマホを充電できるギミックも。伝統と革新性を併せ持ったバイクに仕上がっています。

専用のモーターやバッテリー、そしてBMS(バッテリーマネジメントシステム)やソフトウェアについても、自社内で開発しているとのこと。
空冷エンジンなど伝統を感じさせるバイクを積極的に開発するなど、古典的なイメージのあるロイヤルエンフィールドですが、今後は電動化にも力を入れていく方針のようです。
「FF.C6」と「FF.S6」の両モデルは、2026年には市場投入される見込み。2025年には「FF.C6」をベースとしたアート作品「MOTOTOTEM」も発表されています。
この作品は、米ロサンゼルスを拠点とするマルチアーティストのMattia Biagi氏が手がけたもので、粘土や石、レザー、そして吹きガラスといった多様な素材を活用したユニークな造形が印象的でした。
世界最古とされるバイクメーカーが手がける電動バイクの今後が気になるところです。
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