スーパーカーブームでも人気だった「カウンタックのライバル」フェラーリ「365BB」を発見 58台しか作られなかった右ハンドル仕様の気になる落札価格とは
予想落札価格を大きく超える高値で落札
2026年1月にオンラインで開催されたブロードアローオークション主催の「UKオンライン」にて、1974年式フェラーリ「365GT4BB」が出品され落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。

フェラーリが12気筒ロードカーの歴史をミッドシップ時代へと進めるうえで重要な役割を果たしたのが365GT4ベルリネッタ・ボクサー(BB)です。
その中でも、今回オークションに出品されたシャシナンバー17649は、来歴・希少性の両面からとりわけ注目に値する存在です。
本車は1974年2月5日に完成し、同年3月に英国の正規ディーラーであるマラネロ・コンセッショネアーズを通じてデリバリーされました。
365GT4BBの総生産台数387台のうち、右ハンドルの英国仕様はわずか58台しか存在せず、本車はその貴重な1台にあたります。さらに完成時から現在に至るまで、エンジンNo.00039を含むマッチングナンバーを維持している点も大きな魅力です。
新車当時の仕様は、ブル・キアーロのボディカラーにベージュのコノリーレザー内装という、エレガントで印象的な組み合わせでした。
フェラーリ史研究家マルセル・マッシーニ氏の調査によると、最初のオーナーは著名なオフショア・ボートレーサーでありデザイナーでもあったドン・K・シード氏であったことが確認されています。彼は1970年代にウノ・エンバシー・レーシング・チームで活躍し、後年には1989年のル・マン24時間レースでクラス2位を獲得するなど、モータースポーツ界でも知られた人物です。
1980年代以降、本車は複数の英国人オーナーの手に渡りました。その間に内装の張り替えや登録番号の変更といった変遷はあったものの、常に丁寧な管理が施され、良好なコンディションが保たれてきました。
2006年以降は、グッドウッドやシルバーストーンをはじめとする欧州の主要イベントにも数多く参加し、歴史的フェラーリとしての存在感を示しています。
2014年から2020年にかけては、キー・モータースポーツによって9万4000ポンドを超える本格的なレストアが実施されました。外装は新車時と同一のブル・キアーロとネロのツートーンに、内装もネロレザーへと忠実に復元されています。レストア後の走行距離は1500マイル未満に抑えられており、完成度は極めて高い水準にあります。
この1974年式フェラーリ「365GT4BB」、予想落札価格は25万ポンドから27万5000ポンドを大きく超える、41万1000ポンド(1GBポンド=212.4円換算で、日本円で約8728万円)という高値で落札されました。
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