“ハイブリッド車のシンボル”がまさかの転身!? なぜホンダは「インサイト」の名を復活させた? 新しい電動クロスオーバーの“知られざる正体”とは
ミッドサイズのBEV「インサイト」を日本で販売する理由
ホンダがこのタイミングで新型「インサイト」を日本市場に投入する背景には、いくつかの理由があります。
まずは、これまで日本で販売されているBEVのラインナップが、コンパクトモデルだけだったため。2020年に発売した「ホンダe」、2025年に登場した「N-ONE e:」など、確かに日本で買えるホンダのBEVは小さなモデルばかりでした。
しかし、各社ともある程度、BEVをラインナップするようになり、“B~Dセグメント”のSUVというのがBEVのスタンダードといえる状況になってきました。つまりホンダが日本市場向けに展開してきたモデルは、BEVの王道から外れた状態になっていたのです。
2020年代後半にかけて「0(ゼロ)」シリーズを中心に多彩なBEVを展開予定のホンダですが、現在の状況から「BEVに消極的なブランド」というイメージがついてしまうのはホンダとしても避けたいはず。
そういった背景から「BEVのスタンダードモデルを投入しよう」となり、中国市場で販売されている「e:NS2」を日本市場に新型「インサイト」として投入することになったわけです。「0」シリーズへと続く架け橋的な存在……それが今回の新型「インサイト」といえるでしょう。
ではホンダは、なぜこのモデルに「インサイト」というネーミングを与えたのでしょうか? それは、歴代「インサイト」を思い返せば容易に想像がつきます。

初代モデルはホンダ初の量産ハイブリッド車、2代目は多くの人に選ばれる5ドアハッチバックのハイブリッド、そして3代目は、現行ホンダ車に広く搭載されている“e:HEV”へと続く“i-MMD”を採用、といった具合に、歴代「インサイト」は常にホンダのハイブリッド車のシンボル的な存在であり続けてきました。
新型「インサイト」は、「日本市場でBEVをもっと普及させる」、「BEVにも本気のホンダという新時代の到来を意味する」……そんな願いが込められたモデルだからこそ、ビッグネームが与えられたというわけです。
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この先、ミッドサイズ以上のBEVのラインナップを拡充させていくプランを打ち出しているホンダ。2026年はホンダにとって、乗用BEVの元年といえる年になるかもしれません。
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