まるでスポーティな“Fスポーツ”のよう! レクサスのリアルオフローダー「GX550“バージョンL”」が秘めたオンロードでの高いポテンシャルとは
旗艦モデル「LX」に匹敵する巨体ながら取り回しは良好
2002年、レクサスのフラッグシップSUV「LX」の弟分として登場したリアルオフローダー「GX」。初代と2代目は海外市場専用車でしたが、3代目となる現行モデルから日本市場にも導入されました。
日本では、2024年6月に100台限定で「GX550 オーバートレイル+」を抽選販売。その後、通常モデルを2024年秋に発売予定でしたが、認証不正問題をきっかけに発売が延期となり、2025年4月に発売となりました。
開発陣は「レクサス“本格”オフローダーの“ど真ん中”を作る」をコンセプトに開発したといいますが、日本でSUVといえばオンロード需要が大きいのも事実です。そこで今回は「GX550 “バージョンL”」をオンロードでチェックしてみました。
そのエクステリアは、エッジの効いたスクエアフォルムで、ドシっと構えたスタンスのよさなどからオフロード感は「LX」より強めです。その中にあって「“バージョンL”」は、ボディ同色のクラッディングや22インチのタイヤ&アルミホイールなどにより、意外とプレステージな雰囲気を感じさせます。
対するインテリアは、「NX」から展開されている大型ディスプレイを中心としたレイアウトで、インパネまわりは「LX」よりデザイン性に優れています。
質感の高さはいわずもがなですが、インパネ上部のフラットな形状、走行系スイッチが集約されたシフトセレクターまわり、シャッターつきのカップホルダー、使用頻度の高いスイッチをタッチパネルではなく物理スイッチとしている点など、機能優先の思想はさすがリアルオフローダーといった印象です。

ボディサイズは、全長4960mm、全幅1980mm、全高1920mmと、「LX」とほぼ同等。しかし、電動格納ステップを使って運転席に座ると、ムダな突起がないフロントウィンドウ、ウエストラインが低いサイドウィンドウ、ドアミラーの位置やサイズ、車両感覚をつかみやすいボンネット形状、さらにステアリング切れ角の大きさなど、サイズを感じさせない取り回し性のよさに驚きます(とはいえ、狭い道での対向車とのすれ違いや駐車時などは気を使いますが……)。
セカンドシートの居住性は、“ランクル”ゆずりとなる2850mmのホイールベースの影響もあり、ボディサイズを考えるとフツーのレベルといった印象。サードシートは応急用なのは先代の海外仕様と変わりませんが、パッケージの工夫で“体育座り”となる感覚は幾分、緩和されています。
パワートレインは、「LX」ゆずりとなる3.5リッターV6直噴ツインターボですが、ターボチャージャーの小型化や専用制御などにより、応答性を向上させています。
実際に乗ってみると、ターボユニットながら自然吸気式の大排気量エンジンのようなシームレスなトルク特性と、高回転域までストレスなく吹け上がる伸びのよさが印象的です。
10速ATは発進時、最近のクルマにしては珍しくルーズな感覚がありますが(オフロード走行やトーイングを考慮したセッティングでしょう)、そこから先は小気味よさとなめらかさが共存するシフト制御により、想像以上にスポーティに走ってくれます。
エンジンサウンドは、遠くでかすかに聞こえるレベルですが、音質は高効率エンジン特有の、やや濁音が多めのもの。ただし、ドライブモードセレクトで「スポーツS」や「スポーツS+」を選ぶと、“エンジンサウンドエンハンスメント(スピーカーから疑似音をプラス)”の効果で、V8エンジンを想起させる低音が効いた図太い音に変貌します。
ちなみに、総体的な静粛性は高く、前後シート間の会話明瞭度なども優れていると感じました。
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