新車から23年で10倍以上に高騰!? 最終進化版の白い「NSX-R」を発見 生産台数140台未満のレア「国産平成スーパーカー」の驚くべき落札予想価格
NA2型NSXに登場した軽量化版“R”
2026年5月に開催されるコンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステでのブロードアローオークション主催のイベントで、2003年式ホンダ「NSX-R」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
NSX-Rは、日本が世界に誇るスーパースポーツの到達点ともいえるモデルです。
その源流となる初代「NSX」は1989年に登場し、F1由来の技術と日常的な使いやすさを高次元で両立したことで、当時の欧州勢に大きな衝撃を与えました。とりわけフェラーリ「348」やポルシェ964型「911」といったライバルを凌ぐ完成度が評価され、実用性と性能を兼ね備えた新しいスーパーカー像を提示しました。
その後、1992年に軽量化とサーキット性能を追求した初代NSX-Rが登場し3年間生産され、さらに2002年5月には進化版となるNA2型のNSX-Rが7年ぶりに日本市場専用として復活します。
このモデルは、ポルシェ996型「911 GT3」やフェラーリ「360モデナ」といった新世代の高性能車に対抗する存在として開発されました。実際にその実力は高く評価されており、テストドライバーの黒沢元治氏がニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)で記録した7分56秒というラップタイムは、より高出力なフェラーリ「360チャレンジストラダーレ」に匹敵するものでした。
NA2型NSX-Rは、ホンダの「タイプR」哲学を極限まで体現したモデルです。

カーボンファイバー製ボンネットやリアディフューザー、一体成形の中空リアウイングなど、量産車としては先進的な軽量素材を積極的に採用し、優れた空力性能とダウンフォースを実現しています。これにより、高速域での安定性は大きく向上しました。
エンジンには3.2リッターV6DOHC VTECユニットを搭載し、精密なバランス取りや電子制御スロットルの導入など、レーシング技術を反映した改良が施されています。最高出力は290馬力に達し、6速MTを介して後輪を駆動します。
シャシも専用セッティングが施され、硬められたサスペンションや高性能タイヤにより、卓越したハンドリング性能を発揮します。
インテリアは徹底したドライバー志向で設計されており、カーボン製シートやチタン製シフトノブなど軽量化と操作性を重視した装備が採用されています。象徴的な赤い“H”エンブレムも継承され、特別なモデルであることを強く印象づけます。
当時の希望小売価格は1195万7000円(東京。消費税含まず)でした。
生産台数はわずか140台未満と極めて少なく、その希少性から現在では最も価値の高いタイプRモデルのひとつとされています。

本個体は2003年式で、伝統的なチャンピオンシップホワイトにレッド内装を組み合わせた典型的な仕様です。さらに2023年にはホンダの公式レストアプログラムによる刷新が施され、優れたコンディションが維持されています。
走行距離は約4万6700kmで、日本からドイツへと渡った後もコレクションとして大切に保管されています。NSX-Rは、日本車の中でも特に高い評価を受ける存在であり、その完成度と純粋なドライビング性能は今なお色あせることがありません。
そんな2003年式ホンダ「NSX-R」、落札価格は85万ユーロから95万ユーロ(1ユーロ=186.1円換算で、日本円で約1億5810万円から約1億7675万円)と予想されています。
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