40年以上一人のオーナーが愛し続けたホンダの空冷4気筒フラッグシップを米国で発見 距離1万キロ以下 ビキニカウルがソソられる「CB1100F」の現在の価値は
空冷DOHCエンジンの集大成として登場したフラッグシップモデルの足跡
2026年5月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」において、1983年式のホンダ「CB1100F」が発見されました。
CB1100Fは、1969年の登場以来市場を牽引してきた「CB750」シリーズから続く、ホンダ空冷4気筒モデルの系譜として1983年にデビューしたモデルです。
1970年代後半、競合他社がより高性能な多気筒モデルを次々と投入するなか、ホンダは1979年に「CB750F」を投入し、エンジンを従来のSOHCからDOHC4バルブへと進化させて対抗しました。
さらにプロダクションレース向けのホンダ「CB1100R」で培われた技術を市販ネイキッドモデルへ反映させる形で誕生したのが、このCB1100Fです。

当時の海外市場において、欧州仕様は丸型ヘッドライトを採用したノンカウルのスタイルでしたが、北米仕様には角型ヘッドライトを組み込んだビキニカウルが装備されている点が大きな特徴です。
デザイン面では、流れるような形状のフューエルタンクからサイドカバー、テールカウルへとつながるラインが採用されており、当時のスポーツモデルにおける標準的な構成をとっています。
技術的な側面では、排気量1062ccの空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンを搭載しています。
このパワーユニットは最高出力110ps、最大トルク97Nmを発生し、トランスミッションには5速マニュアルが組み合わされています。
当時の計測データによると最高速度は231km/hに達し、大排気量ならではの力強い加速性能を有していました。
また、足まわりには、フロントに空気圧調整式のTRACアンチダイブ機構を備えたテレスコピックフォーク、リアにはVHDショックアブソーバーを備えたスイングアームを採用しています。
ブレーキシステムはフロントにダブルディスク、リアにシングルディスクを装備しており、当時の大型バイクに求められる制動能力が確保されています。
このように、CB1100Fはホンダが空冷大排気量エンジンのポテンシャルを最大限に引き出すべく開発した、当時のフラッグシップとしての役割を担うモデルでした。
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