アンミカ名言「白は200色、黒は300色あんねん」を体感できる。パナソニック「Mini LED 4K液晶ビエラW97C」で見えた“暗闇と光の情報量”
音も、作品の情報量である
もうひとつ見逃せないのが、音です。
テレビ選びでは、どうしても画質ばかりが語られがちです。しかし、映画もアニメもゲームも、音が体験の半分を担っています。むしろ、画がきれいでも、セリフが聞き取りにくい、効果音が軽い、音楽が薄いとなれば、没入感は一気に落ちます。
吉野監督は『沈黙の艦隊』について、クラシック音楽が流れながらドラマチックな展開が起こる作品だと説明していました。セリフを聞かせなければならない。効果音も聞かせなければならない。音楽も聞かせなければならない。見せ場では、そのすべてが重なります。

劇場用にバランスを取っていても、テレビで再生するとどれかを諦めざるを得ないだろうと思っていた。しかしビエラでは、曲もセリフも効果音も邪魔し合うことなく届いた。吉野監督は、そう評価していました。
W97Cは、上向きに音を放つイネーブルドスピーカーを備えた360立体音響サウンドシステムを搭載しています。スリムなテレビでありながら、映像と音の一体感を高め、声が自然な位置から聞こえるような処理も加えられています。
もちろん、本格的なホームシアターを組む楽しみは別にあります。しかし、サウンドバーやAVアンプを追加しなくても、リビングのテレビ単体で作品に入り込める音を用意する。この思想は、実は非常に現代的です。
すべての人がホームシアターを組むわけではありません。しかし、NetflixやPrime Video、Disney+、U-NEXT、YouTube、ゲーム機を通じて、高品質な映像コンテンツに日常的に触れる人は増えています。だからこそ、テレビ単体の音が貧弱でいい時代ではなくなっているのです。
Fire TV搭載で、作品にたどり着く体験も変わる
今回のビエラは、画質と音質だけでなく、Fire TV搭載によるコンテンツ体験も重要なポイントです。
テレビは、もはや放送を見るだけの機器ではありません。配信サービス、YouTube、音楽、ゲーム、ライブ配信まで、リビングの大画面はエンターテインメントのハブになっています。
Fire TV搭載ビエラでは、放送とネット動画を横断し、見たいコンテンツにたどり着きやすいUIを実現しています。さらに今回の新UIでは、映画、TV番組、アニメ、ライブといったカテゴリー別のタブが用意され、特に日本市場では「アニメ」タブが重視されている点も興味深いところです。

アニメは、いまや日本国内だけのコンテンツではなく、世界で視聴される巨大なカルチャーです。
そしてアニメこそ、色彩、黒、白、光、音、演出の細部が体験を大きく左右するジャンルでもあります。
テレビを買う理由は、放送番組を見るためだけではない。好きなアニメを最高の状態で一気見するため。ゲームの世界に沈み込むため。映画の暗闇を味わうため。ライブ映像の熱量を感じるため。
そう考えると、Fire TVを内蔵し、コンテンツへの入り口まで整えたビエラの意味は大きいのです。
“黒のビエラ”は、テレビを趣味の道具に戻す
テレビは一時期、どこかコモディティ化した家電になりました。大きく映ればいい。安ければいい。ネット動画が見られればいい。そう考える人が増えたのも事実です。
しかし、コンテンツの側はむしろ進化しています。映画は配信でも高画質化し、アニメは劇場作品のように作り込まれ、ゲームは映画以上の映像表現を持ち、YouTubeですらプロ顔負けの撮影・編集・音作りが当たり前になりつつあります。
コンテンツが進化しているのに、見る環境だけが「そこそこでいい」のは、少しもったいない。
黒にも表情がある。白にも階調がある。暗闇にも情報がある。音にも階層がある。作り手はそこまで考えて作品を作っています。

Mini LED 4K液晶ビエラW97Cは、そのことを思い出させてくれるテレビです。
安く大きいテレビが悪いわけではありません。ただし、すべての人が同じ基準でテレビを選ぶ必要もありません。映画もアニメもゲームも、ただ消費するのではなく、心ゆくまで堪能したい。スマホやPCでは受け取りきれないものまで、リビングでしっかり味わいたい。
そう考える人にとって、W97Cはかなり魅力的な選択肢になるはずです。
アンミカさんの「白は200色、黒は300色あんねん」という言葉を借りるなら、黒も白もただの色ではありません。そこには、作り手が残した表情や空気、緊張感、余韻があります。
その“暗闇や光の情報量”をどこまで受け取れるか。これからのテレビ選びは、画面の大きさや価格だけでなく、そんな問いから始まってもいいのではないでしょうか。
製品概要
「Panasonic VIERA W97Cシリーズ」
価格:オープン価格
想定価格:75V型 約44万円前後/65V型 約36万円前後/55V型 約29万円前後
発売時期:2026年7月下旬予定
画面サイズ:75V型/65V型/55V型
パネル:Mini LED 4K液晶
主な高画質技術:Bright Black Panel Ultra(高輝度Mini LEDバックライト、量子ドット、Wエリア制御 Ultra、ミニマムルミナンスコントロール)
主な音響機能:360立体音響サウンドシステム、イネーブルドスピーカー、Dolby Atmos対応
スマート機能:Fire TV搭載
その他機能:転倒防止スタンド、Auracast対応、見つかるリモコン、ゲーム向け新音声モード、VRR再生時バックライト分割駆動対応
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