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なぜ日産は「Z」のデザインを“ノスタルジック”路線に振ったのか? 2027年型「フェアレディZ」に隠された“なつかしい5つのアイコン”とは

“深海グリーン”と高貴なタン内装の黄金比

 2027年モデルは、カラーコーディネートにおいてもヘリテージへの深い愛が注がれています。

“深い海”をイメージさせる新しい美しく深い緑は“深海グリーン・パールメタリック”と名づけられており、初代“S30”型に設定されていた“グランプリグリーン”へのオマージュといえる新色です。

 グリーンの塗料は、長時間、紫外線にさらされると退色しやすいという技術的なハードルがあるといいますが、日産のエンジニアは極細の黄色と青の顔料を精密にブレンドすることで、優れた耐退色性を備えた新しいグリーンを生み出すことに成功したのです。

 さらに、マイルドなメタリックフレークを配合したことで、光の当たり方によって深みが変化。「Z」特有のツヤやかなキャラクターラインを美しく際立たせています。

「パフォーマンス」グレードに用意された“タン(茶系)”のインテリアカラーは、この“深海グリーン”と好相性。実はタンの内装色も“S30”型で愛されたカラーパレットを現代に蘇らせたもので、ダッシュボード上部やドアトリムのブラックとコントラストを描きます。

 グリーン外装×タン内装という伝統的なスポーツカーの王道にして最も洗練されたコンビネーションが、大人の所有欲を満たしてくれるのは間違いありません。

 そんな2027年モデルは、ドライバーがコックピットに乗り込んでスタートボタンを押した瞬間、ノスタルジーが弾けます。北米仕様の「スポーツ」と「パフォーマンス」グレードに用意されるフル液晶のデジタルメーターディスプレイに、新たに専用のスタートアップアニメーションが導入されたのです。

日産「フェアレディZ」2027年モデル
日産「フェアレディZ」2027年モデル

 イグニッションをオンにすると、画面上に初代から現行型まで全7世代の「Z」が次々と流れる仕かけ。まさにドライバーの高揚感を高める演出であり、日産が「Z」の歴史をいかに大切にしているかがダイレクトに伝わってきます。

 なお、ハイパフォーマンスモデルである「NISMO」には、独自の起動アニメーションが用意されているという点も見逃せません。

●なぜ今、日産は“ノスタルジー”へと舵を切ったのか?

 2027年モデルの「Z」は、「パフォーマンス」グレードのショックアブソーバー大径化によるフットワークのブラッシュアップや、ハイパフォーマンスモデル「NISMO」へのMTの採用など、走りの純度を高めるハードウェアのアップデートもおこなわれています。しかし、ヘリテージに対するこだわりは、それ以上。ではなぜ、日産はここまで「Z」のヒストリー表現にこだわったのでしょうか?

 その背景には、自動車業界全体が電動化や自動運転へと急速にシフトする中で、ピュアな内燃機関を搭載したリアルスポーツカーである「Z」のアイデンティティを、より明確にしたいという意志があると考えられます。

 ライバルであるトヨタ「GRスープラ」やマツダ「ロードスター」などもそれぞれの個性を研ぎ澄ましてきたなか、「Z」が誇る最大の武器は、1969年から続いてきた50年以上の歴史と物語にあるといっても過言ではありません。

 今回の5つのアイコンは日産のスポーツカーへの情熱が生み出したものであり、時代が移り変わろうとも「Z」の伝統を守り抜くという日産の決意を現したものといえそうです。

Gallery 【画像】超カッコいい! デザインにこだわりが息づく新型「フェアレディZ」を写真で見る(30枚以上)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介

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