アウディ新型「A6オールロードクワトロ」世界初公開 生まれ変わった“4世代目”は SUVを超える走破性とワゴンの気品を兼ね備えたクロスオーバー
搭載する3リッターV型6気筒TDIは3種類の出力を用意
独アウディAGは2026年6月26日、新型「アウディA6 オールロードクワトロ(Audi A6 allroad quattro)」を発表しました。
1999年に初代モデルが誕生して以来、実に20周年という節目を迎える今回の第4世代モデルは、その名の通り「多才(Broadly talented)」な魅力をさらに磨き上げての登場となります。
ベースとなるA6アバントが持つ優れた居住性や積載性をそのままに、より力強く洗練された専用デザインと、どんな悪路も厭わない革新的なテクノロジーを満載した究極のオールラウンダーの全貌をご紹介します。
新型A6オールロードクワトロの核となるのは、SUVのQシリーズにも引けを取らない圧倒的なオフロード性能です。

その要となるのが全車に標準装備される「アダプティブエアサスペンション」で、走行モードや車速に応じて車高をきめ細かく自動または手動で調整します。
標準の地上高は139mmに設定されていますが、最高時速35km/hまでの極低速域で「リフトモード」を選択すると、車高は標準から最大45mm上昇し、深い轍や起伏の激しい地形も難なくクリアします。
一方で、時速120km/hを超える高速巡航時には自動的に車高が15mm下がり、空気抵抗の低減とスポーツセダンさながらの走行安定性をもたらします。
さらに、急な下り坂で車速を2km/hから30km/hの間で自動的に維持する「ヒルディセントコントロール」や、車体の前後左右の傾斜角をMMIディスプレイに表示し横転の危険を警告する「チルトアングルアシスト」、ルーズな路面で制動力を高める専用のABS機能など、本格的なクロスカントリー走行を安全にサポートするシステムが惜しみなく投入されています。
ボディサイズは全長4950mm✕全幅1900mm✕全高1500mmと堂々たる体躯を誇り、エクステリアには一目でオールロードとわかる専用のタフな意匠が施されています。
フロントマスクには、垂直のアルミニウムストラットを配した専用のワイドなシングルフレームグリルが鎮座し、圧倒的な存在感を放ちます。サイドに目を移せば、コントラスト塗装された特徴的なホイールアーチトリムや、前後バンパーに備わるアルミニウム調のアンダーボディプロテクション、存在感のあるルーフレールがSUVとしての力強さを強調しています。
また、オプションで用意されるHDマトリクスLEDヘッドライトによるダイナミックなライティング技術は、都会のビル群にも大自然の情景にも見事にマッチする、アウディらしい洗練されたクロスオーバースタイルを体現しています。
インテリアは、上質さと最新のデジタル技術がシームレスに統合されたモダンな空間です。

ダッシュボード中央には、直感的なタッチ操作とハプティック(触覚)フィードバックを備えた上下2画面の「MMIタッチレスポンス」が配置され、物理ボタンを極力排したクリーンなキャビンを実現。
ドライバーの目の前には12.3インチの高精細ディスプレイ「アウディバーチャルコックピット」が備わります。シートやトリムは本木目やアルミニウムなど多様な素材から選択でき、荷室は通常時565リッター、後席を倒せば最大1680リッターまで拡大します。さらに電動テールゲートも標準装備されるなど、ステーションワゴンとしての極めて高い実用性も健在です。
パワートレインには、トルクフルで長距離クルージングに最適な3リッターV型6気筒TDI(ディーゼル)エンジンが搭載され、出力特性の異なる3つのバリエーション(231馬力、286馬力、349馬力)が用意されます。
最上位モデルの「55 TDI」は、0-100km/h加速をわずか5.2秒で駆け抜けます。
特筆すべきは、全モデルにアウディの最新マイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)が標準装備されている点です。
48Vの主電源システムとベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)により、最大8kWのエネルギー回生や、エンジンを停止した状態での長時間のコースティング(惰性走行)を可能にし、実用燃費と環境性能を大幅に向上させました。トランスミッションは極めて滑らかな変速を誇る8速ティプトロニック(8速AT)、駆動方式はセルフロッキング・センターディファレンシャルを備えた伝統の「クワトロ(フルタイム4輪駆動)」を採用し、あらゆる路面状況で強靭なトラクションを発揮します。
新型A6オールロードクワトロは欧州市場において2019年6月から受注が開始され、本国ドイツにおけるベース価格は7万7250ユーロ(エントリーグレードのディーゼルモデル。日本円で約1438万円)に設定されています。
また、初代モデルの誕生から20周年を祝う特別仕様車「20 years allroad」も同時設定されています。
初代を彷彿とさせる専用色「ガビアルグリーン」や、エクステリアを引き締めるブラックのスタイリングパッケージ、専用の19インチホイール、黒のアルカンターラとレザーを用いたスポーツシートなどが奢られ、記念すべきマイルストーンを華やかに彩っています。背の高いSUVが市場を席巻する現代においても、この洗練されたシルエットと無骨な走破性のギャップを持つA6オールロードは、違いの分かる大人のための特別な一台として確固たる地位を築いています。
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