円安と原油高のダブルパンチ…それでも海外旅行に行きたい! “燃油サーチャージ”高騰時代に「海外発券」ってホントにオトク? 活用法を整理してみた
そもそも「海外発券」ってなに?
燃油サーチャージや各種税金の負担感が増す中、航空ファンやマイレージ上級者の間で再び注目されているのが「海外発券」です。本稿では、海外発券の仕組みとメリット、実例、注意点を整理して解説します。
そもそも海外発券とは、日本ではなく海外の都市を出発地として航空券を購入する方法です。
これは海外在住者向けの特殊な手法と思われがちですが、日本在住者でも航空会社や旅行会社のウェブサイトから通常どおり購入できます。つまり、海外発券は誰でも利用できる正当な購入方法なのです。
もともとは海外出張の多いビジネスパーソンや航空会社の上級会員が活用していましたが、近年は燃油サーチャージの高騰を背景に、一般の旅行者からも関心を集めています。

●最大のメリットは「総支払額」が下がる可能性
海外発券が注目される最大の理由は、燃油サーチャージや税金の扱いが発券国・地域によって異なるためです。
日本では燃油サーチャージが別建てで高額になるケースが多い一方、一部の国・地域では運賃に組み込まれていたり、日本より低く設定されていたりします。結果として、同じ航空会社・同じ路線でも、発券地を変えるだけで総支払額が数万円単位で安くなることがあるのです。
その差額はビジネスクラスやファーストクラスほど大きくなりやすい傾向があり、ここに海外発券が注目される理由があるのです。
【ココがポイント!】
・発券地によって燃油サーチャージや税金の扱いが変わる。
・同一路線でも総支払額が数万円単位で変わることがある。
・プレミアムクラスほど差額が大きくなりやすい。
●予約クラスが有利になるケースも
海外発券では、同じ座席クラスでも日本発より上位の予約クラス(ブッキングクラス)が選べることがあります。
予約クラスはマイル積算率やアップグレード可否に直結する重要な要素です。例えば「エコノミークラスだから同じ」と思っていても、実際にはマイル積算率が50%のクラスもあれば、30%にとどまり、さらには対象外となるクラスもあります。
こうした“がっかり”を体験しないためにも、航空券購入時はこの予約クラスを事前に各航空会社の「マイルシミュレーション」などで確認しておくことが大切と言えるでしょう。
【ココがポイント!】
・同じエコノミーでも予約クラスでマイル積算率が変わる。
・海外発券では日本発より上位クラスが選べる場合がある。
・購入前に航空会社のマイル積算表やシミュレーションで確認する。
●ロサンゼルス行きで比較するとどうなるか
では、海外発券でどのぐらいオトクに行けるのか、米国・ロサンゼルスへ向かう行程を例にプランニングしてみましょう。
ここでは、日本航空利用で7月9日出発~13日帰国の条件で日本発とソウル発を比較してみました。
日本発で最安の案はアメリカン航空コードシェア便を含むエコノミー利用で、予約クラスは「S」(積算率50%)。総額は約37万円でした。一方、ソウル(金浦)発〜東京経由〜ロサンゼルスの海外発券では、予約クラス「N」(積算率30%)ながら、ソウルまでの区間込みで約21.7万円でした。マイル積算率は下がるものの、総額では15万円以上安くなっています。
でも中にはこのマイル積算率に不満を抱く人もいるでしょう。そこでプレミアムエコノミーを利用するプランでも計算してみました。
すると予約クラスが「E」(積算率70%)であるにもかかわらず、料金は約32.1万円。日本発エコノミーより安いという結果になりました。上級のプレエコが指定できて、しかも安い!これこそ海外発券のメリットと言えるのではないでしょうか。
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