最高時速は420キロ! 日本で納車されたブガッティがドバイのオークションに登場 走行わずか1848キロ 約200台しか作られなかった初期型「シロン」のスゴさとは
予想落札価格は約4億3000万〜5億3000万円
2026年7月にRMサザビーズがドバイで開催する「アブダビコレクション」オークションに、2018年式の「ブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)」が出品されています。
予想落札価格は285万〜350万ドル(約4億3000万から5億3000万円)と設定されており、自動車史において極めて重要な価値を持つ最高峰のハイパーカーです。
シロンの前身である「ヴェイロン」は、フォルクスワーゲン・グループの元会長フェルディナント・ピエヒ氏の執念によって誕生しました。
彼はかつてル・マン24時間レースで自身の愛したポルシェ「917K」の最高速記録を破られた経験から、最高時速400km/h超えの市販車を生み出すという壮大な目標を掲げ、見事にそれを達成しました。
その後継機として2016年にデビューしたのが、伝説のグランプリドライバーであるルイ・シロンの名を冠した本モデルです。

搭載される8リッター・クワッドターボW16エンジンは、ヴェイロンからさらに進化し、最高出力は1479馬力に達します。
チタン製の新開発エキゾーストシステムを採用し、0-100km/h加速は驚異の2.4秒。「ハイスピード・キー」を差し込めば、タイヤ保護のためにリミッターが作動しつつも最高時速420km/hに到達します。次期モデル「トゥールビヨン」からはハイブリッドV16へと移行するため、この純粋なW16エンジンを搭載するシロンは、一つの時代の終焉を象徴する歴史的な名車となります。
シロンの総生産台数は500台に限定されており、そのうち初期型の仕様は約200台のみと言われています。

今回出品される個体は、オプション価格だけで25万5000ユーロにも上る美しい「グレイ・カーボン」のむき出しボディワークを採用。ブガッティを象徴する馬蹄形フロントグリルを囲むアルミニウムのシグネチャーラインと見事に調和しています。内装は「ベルーガブラック」と「グリスラファール」の最高級レザーに、コンフォートシートとシルバーステッチが施された洗練された空間です。
本車両の特筆すべき点は、その素性と来歴です。新車として日本の「ブガッティ東京」に納車され、2018年5月に最初のオーナーの手に渡りました。日本国内で厳重に管理され、2020年、2021年、2022年と定期的なディーラー点検を実施。2022年時点での走行距離はわずか498kmでした。
その後、2023年11月にドバイの第2オーナーへと売却されました。UAEでの登録後、外観にはシロン・スーパースポーツ風のレーシングストライプがフロントからリヤウィングにかけて追加され、フロントグリルには「9」の数字がペイントされるなど、センスの良いモディファイが施されています。
現在の走行距離はわずか1848km。純正アクセサリーケース、キーボックス、バッテリーコンディショナー、マニュアル類もすべて完備しています。新車時からわずか2オーナーという履歴と極上のコンディションを誇るこのシロンは、世界中のトップコレクターにとって見逃せない至高の1台と言えるでしょう。
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