走行わずか59キロの“ほぼ新車” AMGが誇る「緑の悪魔」がオークション登場 スパルタンすぎる「GT R」とは
専用カラー「AMGグリーン・ヘル・マグノ」で仕上げられた1台
2026年7月4日にドイツで開催されるRMサザビーズの「テゲルンゼー・オークション」にて、2018年式の「メルセデスAMG GT R」が出品されます。
このモデルの最大の特徴は、新車デリバリー時から現在までの走行距離がわずか「59km」という、まさにタイムカプセルから飛び出してきたかのような奇跡的なコンディションにあります。
メルセデスAMG GTシリーズは、同社が完全自社開発したスポーツカーの第2弾として2015年に誕生しました。なかでも2017年から2021年にかけて販売された「GT R」は、サーキット走行を強く意識したハードコアモデルです。
フロントミッドに搭載されるAMG熟練工による手組みの4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力を577馬力へと引き上げています。
さらに、AMG GT3レーシングカーを彷彿とさせるワイドで空力特性に優れた専用ボディワーク、アクティブ・リアステアリング(後輪操舵)、カーボンセラミックブレーキ、手動調整式コイルオーバーダンパーなどを採用。公道を走るレーシングカーと呼ぶにふさわしい、極めて高いポテンシャルを秘めています。
エクステリアは、モデルを象徴する専用カラー「AMGグリーン・ヘル・マグノ」で仕上げられています。これは、世界屈指の過酷なサーキットであり「グリーン・ヘル(緑の地獄)」の異名を持つドイツ・ニュルブルクリンクへのオマージュとして設定された、鮮やかなマットグリーンです。
また、出品車両は2017年7月に製造された初期生産モデルである点もコレクターにとって重要な意味を持ちます。

2018年後半以降のモデルから装着が義務化されたOPF(オットー・パーティキュレート・フィルター:ガソリン微粒子フィルター)が排気システムに組み込まれておらず、AMG本来の野性味あふれるエキゾーストサウンドをダイレクトに堪能できる希少な個体となっています。
インテリアは、ブラックのレザーレット(合成皮革)とマイクロファイバーのコンビネーションで仕立てられています。特筆すべきは、車体後部に張り巡らされたスチール製ロールケージと専用バケットシートを含む「トラックパッケージ」を装着し、本気のサーキットユースを見据えている点です。
その一方で、通常は軽量化のために省かれることの多い「キーレスゴー」や高音質ハイエンドオーディオシステム、電動格納式自動防眩ミラーなどの快適装備も追加オプションとして選択されており、スパルタンさと日常使いの利便性が絶妙にバランスされています。
本車両はデンマークに新車としてデリバリーされ、2018年4月に初登録されました。その後、ひとりの熱心なプライベートオーナーによって長年大切に保管され、2024年に現在の出品者の手に渡りました。
実質1オーナー由来であり、カタログ作成時点での走行距離はわずか59km。サーキットを攻め立てるための究極のウェポンとしてはもちろん、モータースポーツ愛好家のコレクションピースとしても、これ以上ない完璧な状態を保った至高の1台です。
予想落札価格は14万〜18万ユーロ(約2200万円から2900万円)と設定されています。
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