37年前のモデルなのに走行わずか1マイル! タイムカプセルから出てきたようなホンダ「GB500」を米国で発見 店内で静態展示されていた“ツーリストトロフィー”とは

30年以上展示された走行距離1マイルの未走行車両
今回オークションに出品された個体は、北米向けに輸出された1989年式のモデルです。
ミシガン州のアウトドア用品店の経営者が新車で購入し、その後30年以上にわたって店内で静態展示されていました。
外観はメタリックブラックグリーンで塗装され、フューエルタンクやシートカウル、サイドカバーにはゴールドのラインがあしらわれています。
クローム仕上げのリアフェンダーやアルミニウム製のフットペグブラケットなど、当時のオリジナル状態を保っています。
また、足まわりには、18インチのアルミ製ショルダーリムを持つワイヤースポークホイールが装着されています。
タイヤはブリヂストン製が装着されていますが、新車時からのものかは不明とされています。
サスペンションはフロントにブラックのフォークブーツを備えた35mm径テレスコピックフォーク、リアにVHDショックをスイングアームに組み合わせています。
ブレーキシステムは、フロントにドリルドローターと2ピストンキャリパーを組み合わせた油圧式ディスク、リアに機械式ドラムブレーキを採用しています。
コックピット周りには、トップブリッジ上部にマウントされたアルミ製のクリップオンハンドルが備わっています。
計器類はグレーの文字盤を持つ日本精機製で、時速115マイルまで刻まれたスピードメーターと、7700回転からレッドゾーンとなるタコメーターが配置されています。
スピードメーターに組み込まれた5桁のオドーメーターは、わずか1マイルを示しています。
そして、エンジン周りの状態について、販売業者によれば30年以上にわたりエンジンは始動されていないものの、クランキング自体は抵抗なく行えることが確認されています。
本格的な走行を再開するには整備が必要と推測されますが、外観上は大きな欠損も見られず、良好な保存状態を維持しています。
最終的にこの個体は、15件の入札を集め、7000ドル(約113万円)で落札されました。
国内における当時の新車価格である46万9000円と比較しても、コレクターズアイテムとしての評価が価格に反映された結果といえます。
※ ※ ※
今回のオークションで取引されたGB500 ツーリストトロフィーは、1980年代のホンダが提案したトラディショナルなオートバイの形を、新車に近い状態で現代に伝える資料性の高い一台です。
長期間の静態保存という環境がもたらした未走行車両であり、実働状態に戻すか、このまま展示車両として保管を続けるかは新たな所有者の判断に委ねられます。
今後もこのような低走行かつオリジナル状態を維持した車両が市場に現れた際には、歴史的な観点を含めた高い評価を受ける傾向が続くと予想されます。
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