古代から人々を癒してきたロマンあふれる名湯へ! 1300年以上の歴史を受け継ぎ 今もなお愛され続ける「日本最古級の温泉地」3選
最後は日本三古湯のひとつに数えられる和歌山県の温泉地
●和歌山県「白浜温泉」
最後に3か所目は、和歌山県西牟婁郡白浜町に位置する「白浜温泉」です。
白浜温泉は、道後温泉や有馬温泉と並んで日本三古湯のひとつに数えられる歴史ある温泉地です。

その歴史は古く、西暦657年に有間皇子(ありまのみこ)が訪れたことが『日本書紀』に記述されており、翌年には斉明天皇、のちに持統天皇や文武天皇も行幸したと記録されています。
日本という国家が成立する時期に、歴史上の重要な舞台として公の文献に登場していることが大きな特徴です。
白浜温泉には、「生絹湯」や「砿湯」をはじめとする15か所の源泉が存在し、泉質はそれぞれ異なります。
たとえば、舐めると塩味がし、保温効果が高いナトリウム塩化物泉をはじめ、解毒作用がある含硫黄ナトリウム塩化物泉や、角質を軟化させる炭酸水素塩泉などが湧出しています。
浸透圧の面でも、温泉の水分が体に浸透する低張性のものから、短時間で温まる高張性のものまで多岐にわたります。
源泉を掘削したり汲み上げたりするために建てられた鉄塔である「源泉やぐら」が各所に存在し、この地域の豊富な湯量を支えています。
※ ※ ※
今回取り上げた3つの温泉地は、いずれも神話や歴史書にその名が明記されており、古代の人々もその恩恵を享受していました。
現代の温泉街には、それぞれ独自の泉質を活かした施設や、観光客が気軽に立ち寄れる足湯、展望スポットなどが整備されています。
これらの由緒ある古湯を訪れることで、日本の歴史や神話の世界に触れつつ、地域ごとの特色ある温泉文化を体感することができるといえます。
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