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「えっ、マジで?」走行10万キロ近い日本車の落札予想が“億超え”って!? 44台しか世に存在しない特別なGT−Rが米国オークションに登場 注目集める「ニスモ400R」の価値とは

近年、海外で日本専用モデル「JDM」の価格が高騰

 2026年8月米国カリフォルニア州で開催されるモントレーカーウィーク。そこで開催予定のブロードアローオークション主催「The Quail Auction 2026(ザ・クエイルオークション2026)」に、1996年式日産「ニスモ400R」が出品される予定です。

 いったいどんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品予定の1996年式日産「ニスモ400R」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品予定の1996年式日産「ニスモ400R」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 1990年代の日本のスポーツカーシーンを代表する伝説的な1台が、世界的なクラシックカー・オークションの舞台に姿を現します。それは1996年式の日産「ニスモ 400R(NISMO 400R)」です。

 コレクターの間で神格化されているこのモデルには、80万ドルから95万ドル(日本円で約1億2000万円〜1億4000万円超)という驚異的なエスティメート(予想落札価格)が提示され、世界中の自動車ファンやコレクターから熱い視線が注がれています。

 ニスモ400Rは、R33型スカイラインGT-Rをベースに、日産のモータースポーツ部門である「ニスモ(NISMO)」が当時の技術の粋を集めて開発したコンプリートカーです。

 当時の規制上限であった280馬力を大きく超える「400馬力」を公道仕様として実現したことから、その名が付けられました。

 当初は99台の限定生産が計画されていましたが、最終的に実際に製造されたのはわずか44台程度とされています。その圧倒的な希少性から、今や世界市場において最も入手困難なコンプリートカーの筆頭に挙げられています。

 この車の心臓部には、名機「RB26DETT」をベースに、当時の全日本GT選手権(JGTC)のレーステクノロジーを注ぎ込んで排気量を2.8リッターまで拡大した専用エンジン「RB-X GT2」が搭載されています。

 ツインターボのチューニングや各部の徹底的な強化により、最高出力400馬力、最大トルク47.8kgmという、当時の水準を遥かに凌駕する圧倒的なパフォーマンスを獲得しました。さらに、カーボン製のプロペラシャフトや、全幅を拡大した専用のワイドボディキット、大型リヤウイングなど、外観から見えない部分にいたるまで贅沢な専用パーツが奢られています。

 近年、1980年代から90年代の日本のスポーツカー、いわゆる「JDM(日本国内市場向けモデル)」の価格は世界的に高騰を続けていますが、このニスモ400Rはその頂点に位置する存在です。

 アメリカの「25年ルール(製造から25年が経過した右ハンドル車などの輸入規制が緩和される制度)」をクリアしたことで、北米の熱狂的なコレクターたちによる争奪戦はさらに激化しています。

 今回オークションに登場する個体は、その極めて高いオリジナル度と卓越したコンディションから、まさに自動車の歴史に刻まれるべき「動く芸術品」と言えます。

 JDMカルチャーが世界的なモダンクラシックとして完全に定着した今、1億円を軽く超える予想価格が付けられたことは、かつて日本の公道を駆け抜けたチューニングカーが、名実ともに世界のハイパーカーやクラシック・フェラーリと同等の歴史的価値を認められた証拠でもあります。

Gallery 【画像】やっぱ超カッコいいね! 30年前に登場した「ニスモ400R」を写真で見る(27枚)

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